わい、マーザと接触する。
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「待たせたな。ヴィグス、ガヌガヌ、ハイン。」
コイツらがいなければミラルド大陸の被害は甚大だったであろう。
本当に助かった。
「さすがですねアルデルシア様。ユクルとダッカまで救って頂き有難う御座います。」
さっき偶然助けた二人かな?まぁ本当に偶然なんだけどね。
俺は大人数で来ても仕方ないと思い、ティファとミフォルティナを連れ巨大な力を探りここに転移してきた。
そこに偶然ブレスが飛んできたので月の鏡で弾き飛ばしたって訳だ。
「みんな離れていてくれ。俺が片をつける。」
俺は皆になるべく安全な場所へ移動してもらいルシェルの元へ向かった。
「ようルシェル……何だその3つの首は。しばらく見ねぇ間にすっかり強そうになっちまったな……」
俺が喋り掛けるや否やルシェルはブレスで攻撃してくる。
「効かねぇって……」
先程と同じくブレスを消し飛ばす。
が、追撃に爪と尻尾と牙が同時に飛んでくる。
「……じゃれてんのか?」
俺は3連撃を軽く受け止める。
しばらくルシェルと交戦すると一つの首から聞き慣れた声で話しかけられる。
「バーン……殺してくれ……」
「お、親父!!」
その声は俺の親父エルニィアの声だった。
「じょ、冗談キツいぜ……何で親父が……」
俺は何が何だか訳が分からなくなり混乱した。
「バーン……ワシらの意識があるうちに殺してくれ……」
「レイムリファウンの親父!?」
もう一つの首からレイムリファウンの親父の声で話しかけられる。
おいおい……どうしちまったってんだ。
「ハハ、なんだこりゃ……心理戦か?笑えねぇぜ……」
「それは妾が答えよう。」
女性の声でもう一つの首が答える。
「誰だテメェ!!」
「妾はマーザ、全てのいける者の母にして貴様の母じゃ。」
「はぁ?テメェがマーザ?混沌の竜だと?」
「如何にも。」
何だって……期間はまだ半年あるはずだ……
一体なぜ攻め込んで来やがった!
「安心せい、まだ来たるべき時ではないわ。」
ちっ。心を読みやがった……
「すこし細工をさせてもらってお主に送りものをこしらえたのじゃ。」
「へぇ、良いものかい?」
「あぁ。お主の父とそこの娘の父と交わりそなた達を産んだ王妃とは妾じゃ。」
「なっ!」
あまりにも強烈なカミングアウトに声も出ない。
マーザが俺の母親だと?
「その交わった際、男共に竜脈の力を埋め込んでおいたのじゃ。無の竜オルデュランの餌にする為にのぅ。」
「オルデュラン?」
「お主がルシェルと呼ぶこの体の事よ。先程から自我を奪い返そうと必死にあがいておるわい。」
全てが俺の産まれる前から仕組まれた事ってか……
クソ!考えろ!親父達やルシェルを殺さない方法を……
「ふむ、それは如何にお主でも不可能じゃ。他の竜のように能力で神器を奪えぬよう細工をしておいた。」
また心を読みやがった……やりずれぇ相手だ……
「妾を殺す前に身内を殺す事になれておかぬとのぅ。どうじゃ気に入ったか?」
「随分と趣味の悪ぃプレゼントだな。」
「ふん、このままでは先に進まんぞ。マキュレスト。」
全くだ……とりあえず俺はマーザを黙らせる為に攻撃を仕掛けた。
いよいよ前哨戦が始まります。




