恐るべき無の龍
書いてる最中に会社から呼び出し……
本当はたっぷり更新する予定が……
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僕はヴィグス・バーンハイト。
アルデルシア様の従者を8年も続けているド変態だ。
アルデルシア様の従者を8年も続けるなど僕以外に誰も務まらないと自負している。
最近では後輩が出来たのでそいつに1年預けているがどうなんだろう?
ちょっぴり気になると言うかなんと言うか……
案外アルデルシア様に依存しているのは自分なのでは?とも思う。
そんな事を思いながらも、今日も主からの命令で街の整備を続けていた。
が、そんな平穏が突如として奪われる事件が起きる。
デュルカラーンのある方角から巨大な力が突如現れた。
僕は産まれ持った能力のお陰で精霊力の乱れに敏感であり、直ぐに場所を特定出来た。
「なんだこの力は!」
先日バーニアム港に現れたディースと名乗る男と同等の威圧感だ。
ダメだ、僕だけではやられてしまう……
僕はアルデルシア様が残した外敵から守る3大勢力に招集をかけた。
まずはバーニアムの守護獣カヌドゥーンことガヌガヌ。
最近仲良くなった原始の巨人ハイン。
そしてアルデルシア様のペットである神竜のルシェル。
しかし緊急用の竜笛を吹いてもルシェルは現れなかった。
他に優先すべき事、つまりアルデルシア様絡みで何かあったに違いないと考えルシェルの招集を諦めた。
僕はガヌガヌの背中に乗り、急ぎ現地へ向かった。
ガヌガヌは巨大な牛ような体格をしているが足はもの凄く速い。
アルデルシア様の造った魔導列車の3倍程の速度で走り、あっという間に目的地へと到着した。
「なっ!何なんだこれは!」
力の発生源の周囲は何かに削り取られたかのような光景が広がっていた。
「どうやったらこんな事が……」
その疑問は直ぐに解ける。
力の中心には三つ首で純白の龍がおり、狂ったように暴れ回り、その龍のブレスが触れたところは綺麗に消滅……無と化していた。
「これはくい止めないとミラルド大陸が消滅するぞ。」
「我に任せろ。無の龍と戦うはウィンドゥルガンから与えられらし我が使命なり。」
ガヌガヌは三つ首のに向かい駆け出した。
バチーンと轟音が鳴り響き2体がぶつかり合う。
「ハイン!援護するぞ!」
「おう゛!」
ガヌガヌは龍の首の一つに噛みつき引きちぎろうとする。
ハインは巨大な槍で威嚇し他の2つを寄せ付けない。
僕は風の精霊召喚し龍本体の動きを止める。
ガヌガヌは対神龍の為に創られた兵器であり、僕達は優勢に戦いを進めていた。
そんな時、突如として冒険者が現れる。
「あらあら、凄い獲物ねん。」
「腕がなるぜ。」
「逃げようよ……ユクル。」
「あれはウィンドゥルガンの遺跡で見た三つ首の龍……」
あ、あれはユクル達だ!
噂では精霊の歌を再結成したと聞いたがこのレベルの戦いでは完全な足手まといだ。
「ユクル!下がれ!」
無情にも純白の龍の標的は新たに現れたユクル達へと変わっていく……
また0時前後に更新します。




