迫る混沌の影18
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私達は竜人の集落で一番大きい家へと通されると、そこには老いた竜人と数名の若き竜人達が座っていた。
「長老、精霊神の愛娘です。」
「何故それを……」
私は竜人の言葉に咄嗟に身構えた。
「身構えんでもよい、精霊神の愛娘よ。」
私の緊張をほぐすように長老と呼ばれた竜人は優しい笑みでこちらを見る。
「竜脈乱れる時、精霊神の愛娘が現れ竜脈を鎮めるであろう。竜神王の娘はこれに従者として助力すべし。古き言い伝えです。俺も貴方達のお供に加えて下さい。」
「貴方も運命の子なのですか?」
率直な疑問をぶつける。
「ええ、俺は竜神王の娘シェルドラン。竜神王から頂いた名前です。」
「ほぅ……ゴッドネームがそのままの名か。珍しいのぅ。」
リッケがポツリと呟く。
そう言えば運命の子供達は皆がそれぞれの神王に使命を授かり楽園に使わされているのだから、ゴッドネームがついていて当然なのか……
「でもその格好じゃ目立ちますね!どうにかしてヒト型になれないんですか?」
ティナの言う事は最もだ。
一緒に旅を続けるのであれば目立たないに越した事はない。
「ああ、出来るぞ。」
そう言うとシェルドランは黄金色にキラキラと輝きだし、魔法少女のようにヒトへと姿を変えた。
「おぉ!ダイナマイト!ユフォより良い体してますね!」
「私は関係ないだろ!お前はスケベ親父か!」
「まぁ私達【救世の女神達】は美女のみしか入隊出来ないですからシェルドランも美女で良かったですね!」
「いつから私達のグループ名が【救世の女神】になったのだ。それに入隊基準をいつ設けた!」
お約束であるティナとユフォのショート漫才が始まる。
「ん~。これじゃ尻尾と翼が目立つねぇ。幻術!インビジブル!」
ミーナは幻術を使いシェルドランをヒトとして違和感のない姿に変えた。
「ほぅ。中々の幻術ぢゃのぅ。」
ミーナの幻術にリッケが関心する。
「…………そろそろえぇかのぅ。」
完全に空気と化していた長老がしゃべり出す。
「そう言えば何しに来たんでしたっけ?」
「混沌の乱れを正す為であろう。」
「すっかり忘れていました!」
ティナとユフォのショート漫才パート2である。
「そうじゃ。数日前に太陽の子が幻影の森に行ってから大陸に異変が起こってのぅ。大地が腐り始め各地で幻覚が見えるようになったのじゃ。」
「異常気象……竜脈の乱れですね。」
今までの旅で見てきた竜脈が乱れと同じ現象だ。
そして太陽の子…ここにもバーンが……
「ティナ、竜脈の乱れを感じますか?」
「はい………!先ほど通ってきた森から強力なマナと混沌の乱れを感じます。これは……急ぎましょう!このままでは大地が腐りあらゆる生物に影響がでます!」
こうして私達は幻影の森と呼ばれる場所へ向かおうとしたのだが……
「ん?ルシェル?」
ルシェルを竜笛で呼ぶも反応がない……
「どうしたんですか?」
ティナが心配そうに聞いてくる。
「ルシェルが竜笛に反応しないのです。」
「太陽の子が呼んでいるのですかね?」
元々ルシェルの所有者はバーンだ。
その可能性は十分にある。
「ふむ、妾につかまれ皆の者。先程ソラから見えた森であろう?一度見れば妾の魔法転移出来るぞ。」
「ご都合主義ですね!」
そう言うツッコミはやめましょうティナ。
私達はリッケの力を借り幻影の森へと到着するのであった。
多少回復したので今日も数話更新します。




