迫る混沌の影14
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私達は外遊びを満喫した後にお酒を飲みながらガールズトークをしていた。
ちなみに私だけ皆に止められ、お酒は飲んでいない……
「はっはっは、それじゃアンタ、男は出来ないよw」
「失礼な!私はだな……」
「おや?街の北側の結界に乱れを感じますね?」
外は明るいが現在は午前2時。
「結界の乱れですか……」
「おそらく何者かが結界を破壊しようとしています。」
バーンの創った結界は優秀で魔族や魔物だけを弾き出すように設計されていたはず。
となれば相手は魔族……
一転して緊迫した空気となった。
「私が行ってきます。皆はここで待機していて下さい。何かあれば精霊を通じてティナに連絡します。」
「分かりました。」
私は人気のない街を一人、北側に向かい足早に歩いた。
「何だと言うのぢゃ!楽しそうな街が出来たと言うのに!えぃ!えぃ!」
小さな女の子がむくれた顔で結界を破ろうと必死に魔力をぶつけていた。
「か、かわいい……」
「ぬ?お主何者ぢゃ?」
思わず心の声を呟いてしまい結界を破壊している者に気付かれてしまった。
「私はエルファーナ・レイムリファウンと申します。」
「名ではないわ。お主からは混沌の力を感じる。それに神気や精霊力も……お主ぃ…むちゃくちゃよのぅ。」
少女は首を傾げた。
「えっと、何をしているのですか?」
「うむ、新たな街が出来たので入ろうと思っておるのぢゃが、結界が邪魔をして入れぬのぢゃ。昨日から色々干渉しておるのぢゃが全くもって結界が破れぬのぢゃ!」
なるほど……その干渉のせいでティナの精霊感知が鈍ったのか……
「妾がダメで何で化け物のお主が入れるのぢゃ?」
「化け物……」
久しぶりに言われたな……化け物……
前世では頻繁に言われた言葉だった。
でもこの子の言葉には前世の人々のような悪意はない。
悪意は無いと感じながらもトラウマに触れられて一瞬動揺してしまった……
「私は一応ヒトですから。」
「ふむ、ベースがヒトか。妾はベースが魔族だからかのう……」
「ベース?」
「そうぢゃ、お主は運命の子であろう?」
「な、なぜそれを!?」
「運命の子とは転生者の魂を神々が創りし肉体へ重ねた者であり、混沌の竜である大いなる母マーザをうち倒す為に創られた者達ぢゃ。その肉体を妾はベースと呼んでおる。ちなみにヒトでありながらその様な力を持つ者など運命の子以外に考えられぬからカマをかけたのぢゃ。」
「では貴方も?」
「運命の子ぢゃ!」
これが、私の親友となるリケルドとの出会いであった……
もう訳御座いません。
終わらなかったので、頑張って今週中に終われるように頑張ります……




