わい、神と名乗る者との交渉する。
5/4加筆
『まず、マキュリファウンスとは?』
『君の感覚では地球といった方が分かりやすいかな。』
ふむ、なんとなく知ってた。確認は社畜の基本だ。
『では具体的にどの様にして自動的に邪竜を倒すのですか?』
『全てを超越せし者はその名の通り全てにおいて最強なんだよ。強力なアビリティが付与されているとはいえ君にはこちらでの戦闘経験が無い事は分かっている。だから覚醒とセットで神降臨をつけておく。君は来たる日に覚醒と神降臨を使えばこちらであとはやるよ。』
なるほどな。俺は運び屋的なものって言ってるんだな。
この体で決戦の地へ行き神降臨を使用する。
φ(._.)メモメモ
『アビリティとは?』
『受動的に発動する能力の事さ。他にも努力で身につける能動的能力のスキルが存在する。こちらの世界の住民は、みなステータスで監理されている。転生が完了したらステータスを確認してみると良い。』
これはライトノベルで読んだことあるなぁ。
結構重要ポイントで、最初に神様からもらうステータスで異世界ライフが決まるんだよなぁ……
ここは慎重に交渉しなくては。
俺はしばらく考え込み次の質問をする。
『全てを超越せし者って、それ人間なんですか?』
『一応は君の言う人間だよ。ヒトをベースに作ってあるからね。覚醒を使用した後は保証はできないけどね。フフフ……』
こんちくしょー!笑ってやがる!一応人間って何だよ!
まぁ覚醒をしなければ普通に暮らせるんだな。
ここで俺の考えはまとまる。
『ではお願いが3つほどあります!』
『ほう……できるだけ応えよう。』
よし!相手は俺を利用せざるを得ない。
交渉にのってくると思ったぜ。
『まずはアビリティやスキルを作成する能力が欲しいです。』
『ふむ、良いだろう。ゴッドスキルになるが君になら使用は可能だろう。ギフトとして送っておくよ。』
よし!これがあれば、俺の異世界ライフの7割は勝ったも同然だ。
アビリティとスキルさえ作成出来れば、色々なチートが可能だ。
俺の想像力を見せつけてやるぜケッケッケ。
『次に転生先ですが、暖かく経済力のある家庭でお願いします!』
『ふむ。実はもう行き先は決まっていてね。ある王族の三男として産まれるんだよ。責任もなく君が王となろうとしない限りは幸せな生活が待っているはずだ。』
強くなるには安全、経済力は重要なポイントだ。
そもそも王になるつもりもないのでこれは嬉しい。
『最後にこれだけはお願いします!』
俺は全身全霊の力を込めて念じた。
『物凄い圧力だね……』
穏やかだった空気が張りつめる。
『世界最高のイケメンにして下さい!』
『……そ、それって重要かい?』
神と名乗る者は呆気にとられている様に感じた。
ふぁ?何言ってんだコイツ。外見のアドバンテージを侮るなよ!?
俺は2,000年転生を繰り返してきたが、一回もイケメンで生まれた事が無いからこそ分かるんだ!
ドラ〇ンボールだってこんな願い叶えてくれないぞ!
『異世界人が考える事は良く分からないね。【カリスマ】も追加しておくよ。』
『まじ神!あーざーっす!』
俺に今の状況で手があれば拝んでいるね!
お前!まじ神!
『いやね、異世界人には結構傲慢で強欲な者が多かったからさ。実質1個しかギフトを送っていないのに君は無欲だなっておもってさ。』
おいおい。十分強欲だったと思うけど……他の転生者は何をしたんだよw
『では、次に君が転生した後の事を考えてアビリティ【助長】を追加しておくよ。それと……』
神と名乗る者は、まだ何か話していたが、俺の意識はすっと落ちていった。
そしてしばらくして意識が戻ると目に光が差し込んできた。
「ハッ遅刻だ!」
俺は起き上がろうとするが体が重い。
何とか立ち上がり周囲を確認すると唖然した表情で巨大なおっさんがこっちを見ていた。
異様な空気になっている事に気付き、自分の体を確認すると体が小さくなっている…いや、赤ん坊になっている事が分かった。
こ、これは転生したのか?
ゆ、夢じゃなかった……
そして俺は産まれて間もないのに立ってしまった事実に気づく。
とりあえず、何事も無かったように転がり、心の底から泣いたのであった。
「お、おぎゃー。(棒読み)」
俺の異世界ライフはこうして幕を開けた!
いつも有難う御座います。