迫る混沌の影11
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「おお……貴方があの慈愛の女神ですね……凄まじい神気だ!何て神々しい!」
教皇が十字のような体制をとりそのまま倒れこむ。
それに習い、教会関係者が次々と倒れこんだ。
こ、これは……ルルバヌの悲劇の再来だ……
「頭を上げて下さい教皇猊下、私は聖女ではありませんから。」
「そうだ、マリアンヌ様はウヴァヌス様の愛娘であり、聖女などと言った俗な者ではなく天上神そのものだ!」
「おぉ!」「なんと!」「我々をお救い下さい!」
「マリアンヌ様!」「ウヴァヌス様の愛娘!」
味方に後ろから斬られる。
こんな感覚なんだろうなぁ……
「教皇マルトゥムよ!これより我々はこの大陸に光を取り戻す!お前達はただ待てばよい!お前達の出来る事は天に祈り!マリアンヌ様の勇姿を見届ける事だ!」
ユフォの煽りに「おー!」と声が教会中にこだまする。
私は恥ずかしくて教会を後にした……
「ファナ様!先程の凛とした姿で教会を退出する様はまさに教会に飾られる絵画のようでしたね!」
私、怒っているのユフォ……
「そうですね!あんな険しい表情のファナさんみるのは風竜王との戦い以来ですかね!」
いや私おこなの……
「格好良かったねぇ!アタシも惚れ惚れしたよ!」
あ、ユフォに怒りをぶちまけるタイミングを完全に逸してしまった……頑張れ私……
「そういえば、ユフォ……アンタ肝心な竜脈の事を聞いていないじゃないかい?」
ミーナがツッコむ。
ちなみにミーナとは私がミナミにつけた呼称だ。
「ぐぬぬぬ。すっかり忘れていたようだ……面目ない……」
ユフォは小さくなった。
「大丈夫ですよユフォさん!何となくユフォさんがそんな事をする事が読めてましたので竜脈を探っておきました!」
「ぐぬぬぬ!」
どうやらティナの悪意がない一撃がユフォにトドメをさしたようだ……
少しだけ溜飲が下がった。。。
「場所は西の廃屋らしき場所です。」
ティナが場所を特定する。
「倒壊したと言われる天まで届く塔の跡地……か……」
「急ぎましょう。光が無ければ作物は育ちませんから。」
私達は竜脈へと向かった。
「廃墟?」
「ここにはハインラッドと呼ばれる街があったはずだが……ヒト子一人いないぞ。」
竜脈の周囲には誰もいなかった。
しかし周囲を探索していると塔があった場所に、巨大な竜が石を積んでいるところに遭遇した。
「ワシの塔が……ワシの希望が……ワシの力が……」
「あの声はマルティス猊下……」
どうやら討伐された竜神の残留思念が混沌と融合し現世へ甦ったようだ。
「マリアンヌ様……マルティス教皇猊下を……楽にして差し上げて下さい……」
ユフォは私に土下座しながら泣いていた。
「ユフォ……顔を上げなさい。そして元主の最後を見届けなさい。」
「はい……マリアンヌ様……」
私は混沌の力で創り出した風の刃で神竜マルティスの首を刎ねた。
するとマリュヴェイル大陸は眩い光に包まれていった……
何とか今日中に終わりそうなペースになってきたかな?




