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わい、レムリアを探検する。

デート回です。

5/5修正

無事パーティーも終わり、ヴェルコニア側の面々は帰国した。


俺を残してな……


そして次の日


よし、レムリア探検隊活動いたす!


「陛下、城の外に出てもよろしいでしょうか?」


「よかろう。姫も連れて行ってやってくれ。」


やった!親父とはえらい違いだ!分かる人でよかった!


俺はエルファーナの部屋へ行きノックをする。


「エルファーナ!出掛けるぞ!」


「へ?何処にですか?」


「城下町に決まってるだろ!城下町と言えばウマい物とか珍しい物とかあるだろう?観光だよ、観光。」


こうして俺達は2人で城下町に繰り出した。

護衛はつけていない。

理由は城の兵士よりも、俺の隣の方が安全と言う謎理論を王に押し付けられた結果だ。


レムリアはヴェルコニアに比べると大都会だった。

様々な商店が建ち並んでおり旨そうな匂いにつられる。


「おっちゃん!これ旨そうだな!いくら?」


美味しそうな肉をジュウジュウ焼いている。


「何だ坊主、よく分かってるじゃねぇか。100ガルムだが金はあるのか?」


フッフッフ……実はこっそり竜の素材を商人に横流ししていた為、俺の所持金は10,000,000,000ガルムはくだらない。因みに1ガルムは約1円だ。


混沌の竜の件さえなければ、一生遊んで暮らしているところだ!


「2本くれよ。」


エルファーナに1本渡し、1本はそのままかぶりつく。


「う、うまい!噛みごたえがありジュシーで甘辛のタレと相性抜群だ!何の肉だ!?」


「そりゃオークの肉だ。」


ま、魔物の肉って食えるんだ!こりゃ地球には無いうまさだ。

まぁ僕、食事を摂取する必要無いんですけどね。


「どうだエルファーナ、うまいか?」

「おいひぃでふ。」


ハムハムと一生懸命かじっている姿は愛くるしかった。


それから他の店を食べ歩いたり、図書館へ行ったりした。

あっという間に日が暮れてきたので、ボチボチ帰ろうかと思った時にアクセサリー店が目に入った。


「ちょっと覗いていくか?」


エルファーナは遠慮気味に頷いた。


結構な値段はするけど、どれも手が届かない額ではない。


「いらっしゃいませ。プレゼントでしょうか?」


店員が営業スマイルで近づいてくる。


「ああ。予算の上限は無しだ。この子に似合うものを用意してくれ。」


「かしこまりました。」


店員は裏へと消えていく。


「アルデルシア様。私は高価なプレゼントなど……」


「女子は光り物が好き何じゃないのか?」


「嫌いと言うわけじゃないですけど……」


王族なのに金銭感覚がしっかりしているな。

俺はエルファーナの庶民的な感覚に好感を持った。


「じゃあ俺が勝手にお前へ送る。」


エルファーナとそんなやり取りしていると店員が戻ってくる。


店員が用意したのは3つの宝石だった。

ピンクダイヤ、オレンジルビー、ブルーサファイア


どうやら店員は高価な品ではなく、要求どおりエルファーナに似合う宝石を真剣に用意してくれたようだ。


「エルファーナ。俺はピンクダイヤが良いと思うけど、それで良いか?」


「……えぇ。有難う御座います。」


これは、選択肢を間違えた反応だ。


「お客様。一度合わせてから選んで見てはどうでしょう?」


店員ないすぅー!デート経験に乏しい俺に助け船がきた。

店員のアドバイスによりエルファーナは成長期の為、ネックレスにする事になり、金具と宝石を合わせて何度も鏡と睨めっこをしていた。


どうやらエルファーナの表情を見る限りだと、オレンジルビーが気に入ったようだ。


「こう見ていくとオレンジルビーが似合うなぁ。」


ぽそっと言うと、エルファーナの表情はパッと明るくなった。


「エルファーナ、オレンジルビーで良いな?」

「はい、お願いします。」


ふむ、即答だったな。


俺は店員に多めに代金を支払う。

素晴らしサービスだったからだ。


「良い買い物をした。」


「ヴェルコニアの王子様と聖女様に下手な商売は出来ませんよ。」


しまった!どうやらこの店主には身元がわれていたらしい……


「じゃあ帰るか。」

「はい。」


色々あったが、レムリア探検初日は無事終了し、楽しい一時を過ごせた。

いつも有難う御座います。

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