俺はヴァンデミュオン5
鬱憤を晴らすため、更新しまくります。
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事の経緯をドドラウツェに話した。
「そんな!約束が違う!シェフィルセフィルがそんな事になっていたなんて……」
やはりドドラウツェはデュルカラーンの守護をしなければシェフィルセフィルの森にボルガラの毒を撒くと脅されていたらしい。
「事実だ。で、どうするよ?」
「でも……」
俺は大きく息を吸い込んだ。
「俺はお前を一生幸せにしてみせる!黙ってついてこい!」
俺は勢いでドドラウツェの唇を奪った。
我ながら無様なプロポーズだな。
「そ、それって……」
「おう、俺と一緒になろう。俺は絶対にお前を守る。」
「嬉しい……ヴァンデミュオン……」
ドドラウツェは浮かない顔をしていたが俺の手を握った。
そんなドドラウツェを安心させる為、俺は強く抱き締めた。
「よし、後は葉っぱと枝を頂いて帰るぞ!」
「ヴァンデミュオン。枝は諦めたほうがいいですね。」
「何でだ?」
ドドラウツェは難しい顔をしていた。
「普通の木とは違いデュルカラーンは風で枝が折れるような事はありません。自然と落ちて来るのを待つか精霊神が伐採する以外に枝を取得する方法は無いのです。」
「簡単じゃねぇか。」
「いえ。デュルカラーンはマナを豊富に蓄えており、決してヒトでは切る事が出来ません。精霊神以外が無理に切ろうとすればマナが暴発して無事ではすまないでしょう。」
「けっ、俺は絶断のヴァンデミュオンだぜ?不可能を可能にしてやるよ。」
俺はデュルカラーンの前へ立ち、魔力を溜めた。
「ハァアアアアアアアア……行くぜ枝野郎!【超・絶・対・切・断】!」
俺は世界樹に向け渾身の一撃を放った。
どんなものでも紙切れみたいに斬ってきた俺の【超絶対切断】が止まった。
「ぐぅう!クソッタレ!」
俺はありったけの力と魔力をこめた。
「俺はヴァンデミュオンぁああ!こんな細い枝ぁああ!」
ボカアン!と轟音と共についに枝が斬れた。
そして俺は魔力と力を使い果たし意識を手放した。
俺が気がついた時にいたのはクララドルの街の宿にあるベッドだった。
ドドラウツェは俺が起きると泣きながら抱きついてきた。
外は日が落ちており静かである事から真夜中であろう。
「ヴァンデミュオン!良かった……」
どうやら俺は7日ほど寝てたらしい。
「おう、俺はヴァンデミュオンだぜ?」
ドドラウツェに軽くキスをした。
「な、な、なにを……」
「良いじゃねぇか。」
俺はドドラウツェを抱き寄せる。
「ヴァンデミュオン……」
俺はドドラウツェを、朝日が昇るまで激しく抱いた……
いつもありがとうございます。




