わい、エルフに会いに行く。
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「おいガヌガヌ、これからはヒトを襲うな。お前の飯は魔物だ。そして新都市の守護を任せる。」
「あい、分かった。」
コイツ態度でけぇな。。。
俺はガヌガヌを放し飼いにする事にした。
領民達には危害を加えないから安心しておけと伝えてある。
そりゃ反対意見もあったさ。
でも結局はアルデルシア様だから仕方ないで片がついたとの事だ。
「アルデルシア様だから仕方ない」は最近のシェフィルセフィル領で流行のパワーワードらしい。
若干イラッと来るのは何故だろうか?流行らせた奴は誰だ……
まぁ結局ガヌガヌと領民達は上手くやっている。
魔物から領民達を救う事も少なくないらしく、ガヌガヌはいつしか守護者とか呼ばれるようになっていた。
そして俺は都市開発をどんどん進め、ついに自分が思い描く街……いや、都市を造りあげた。
名前はつけていなかったが住民達はこう言った。
沈まぬ太陽の都市バーニアムと。
バーニアムは俺のファミリーネームなのだが燃え盛ると言う意味があるらしい。
城の名前に俺がアルデルシアパレスとかつけたからだろうか?
それとも歓楽街に常に人集りが出来ており、朝から晩まで終日賑やかな雰囲気が出ているからなのかも知れない。
まあ、領民達の呼びたいように呼ばせておこう。
「後は探求だな……」
俺はシェフィルセフィルにいた。
「お、あった。」
玉座を動かすと、そこには鍵の掛かった宝箱があった。
魔法で鍵を解錠すると中にはオルガードが残した日記があった。
「……なるほどねぇ。」
内容は王になってからのオルガードの苦悩が綴られており、誰にも打ち明ける事無くここに記したのであろう。
日記を読み終えた俺はすぐさまグララの大森林の奥深くへと向かった。
オルガードの日記が確かならばここに魔王討伐の時に力を貸していたシェフィルセフィルの森に住んでいたエルフ達が隠れ住んでいるはずだ。
俺はコイツらならオルガード達の全てを知っていると考え消息を追った。
そして5日間あるいた結果、ついにエルフ達の集落にたどり着いた。
「おーい誰かいるか!?」
「へっ?ヒト?」
「んまぁ、そんな感じ?」
俺が現れるとエルフ達がざわつき始め奥から偉そうなエルフの爺さんがゆっくりとこちらへ向かって来た。
「何のようだ?ヒトよ。」
「オルガードからの伝言だ。ホレ。」
俺はオルガードの日記をエルフの爺さんに渡した。
「…………もう、えぇと言ったろう……オルガード……」
全て読み終えたエルフの爺さんは悲痛な表情をしていた。
「て訳だ。俺に出来る事があれば何でも言ってくれ。」
「いや、オルガードは最後まで我々を思ってくれていた。これが分かっただけでも感服じゃ。」
「話してくれねぇか?オルガード達に何があったか。」
「ええじゃろう。我々がみとったヴァンデミュオンの最後を……オルガード一行の崩壊をな。」
エルフの老人はポツリと語り始めた……
いつもありがとうございます。




