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アルデルシア様のご乱心4

緩い回が続きます。

5/15修正

バタン!

アルデルシア様は物語を読み終えたらしく立ち上がった。


「よし、行くぞ!ヴァンデミュオン!」


ヴィグスです!ヴィグス!大事な事なので2回心の中で呟きました……


「はい……アルデルシア様。」


アルデルシア様はピタリと止まった……


「おい、ヴァンデミュオン。今日は俺をオルガードと呼べ。分かったな。」


やばい……これはアルデルシア様の不治の病である厨二病の発作だ……


「はい。」


「違ぇ!!ヴァンデミュオンは「はい」何て言わねぇ!「おう!」だ!分かったな。」

「ぉ、ぉぅ。」


控え目に言って地獄だ……

しかもアルデルシア様こそヴァンデミュオンがハマり役のような気がしますが……と僕は思う。


しかもオルガードの一人称は俺じゃなくて僕ですよ?

そりゃぁそんな事は声には出しませんよ?

作戦は命を大事にだ!



それからアルデルシア様は2本の映画の撮影に入った。

1本はもちろんオルガードの伝説、もう1本は恋愛ものをつくるそうだ。


しかし僕はあえてアルデルシア様に内容を聞かない。

触らぬアルデルシア様に祟りなしだ……



そして……オルガードの伝説の撮影は熾烈を極めた。


抜擢された演者達は本当に風竜に追いかけられたり、本物のガヌドゥーンに追いかけれた上にアルデルシア様によって空へ投げ飛ばされていた。

アルデルシア様曰くこれこそがリアルの追求らしい。


この撮影を終えた演者達は抜け殻のようになっていた……


そのかいもあって大陸中で映画館は大ヒット。

旧ネルビク王国領はおろかミラルド大陸の映画館で長蛇の列が出来る程だった。


しかし更にヒットしたのがアルデルシア様がいつもの悪ふざけで作った作品「次男と熟女の純愛物語」だ。


この映画は暁の英雄、オルガードの伝説をも抑えぶっちぎりの興行収入を叩き出した。

ある王族の禁断の恋と愛が題材で3つの国境を越えた愛の物語がミラルド大陸中のヒトの心をうった……


アルデルシア様宛にエミリオ様から「今度会う時が楽しみだね。」と謎の手紙がきており、それを読んだアルデルシア様がブルブル震え汗だくになっていたが気にしたら負けだ。


そしてその興奮が冷めやらぬ中、アルデルシア様から出掛けるからついてこいとの命令が下った。


なんでも新たなペットを捕まえにいくそうだ。


はっきり言って嫌な予感しかしない。

勿論その予感は的中する。


行き先はグヌード湿地だった……






いつもありがとうございます。

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