オルガードの伝説17
こっそり更新です。
今日中にオルガードの伝説は完結させようと思います。
魔王討伐後のオルガード達についてはどうしようか考え中です。
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「おい、オルガード。オメェは俺達のリーダーなんだから景気付けに一言いってくれや。」
「えぇ!いつから僕がリーダーになったのさ!ここはモウツゥエでしょ!」
「ふん、ヒトが大半を占めているのだ。お前がやれ。」
僕は仲間達に言われるがまま仮設の壇上に上がった。
「みんな、聞いてくれ。」
僕が喋り始めると辺りは静寂に包まれた。
「僕達はこれから最後の決戦である魔王討伐に向かう。だけど僕達は別に国を背負っている訳でも無ければ戦う義務も無い。だからこれだけ言わせて欲しい。生き残ろう!帰りを待っている者達の為に!」
静寂は一変して歓声に変わった。
「オルガード、イケてたぜ。」
ヴァンデミュオンは親指を立てた。
「ふん、まあまあだ。」
モウツゥエは相変わらず厳しい。
「格好良かったです。」
ドドラウツェも感想を述べてくれた。
そして上昇した士気のまま僕達は魔王城へ進軍した。
「モウツゥエ!竜達と空から奇襲を!」
「任せろ!」
ピルメンを筆頭にした竜達はモウツゥエが率いる。
「ビドワン!ドワーフ達で城門をこじ開けてくれ!」
「おう!」
ビドワンはドワーフの勇者にして大地の勇者。
ドワーフ達の指揮は彼に任せてある。
「ドドラウツェ!魔術部隊は竜達が倒し損ねた魔族の殲滅とドワーフ達の援護を頼む!」
「はい!」
ドドラウツェ、エルフ、魔術師達は離れた場所から援護射撃に徹してもらう。
僕とヴァンデミュオンが率いる本隊は城門がおちるまでは待機だ。
「城門があいたぞ!」
ドワーフ達から雄叫びが上がる。
僕は直ぐさま次の指示を出す。
「ドワーフ達は一旦下がれ!神聖法術隊!ドワーフ達の手当を!
神聖法術隊の存在は大きかった。
ヴァリエス帝国の第5皇女である癒しの手の二つ名を持つミストファール姫は中央教会ルルバヌから神聖法術師を集めた上で周囲の反対を押し切り自ら参戦してくれたのだ。
「ミストファール様!お願いいたします!」
「お任せ下さい!怪我人をこちらへ!」
神聖法術師達は傷ついたドワーフ達を癒していく。
「いくぞ、ヴァンデミュオン!」
「おう!いくぞ野郎共!魔族共をぶちのめせ!」
「「「「おおおおお!」」」」
大きな掛け声と共に僕達本隊は城内に潜入した。
城内は竜達の活躍によりほぼ制圧されていた。
圧倒的に有利な状況の上、鍛え上げられたら兵士達に魔族達や魔物は徐々に追いつめられていった。
そして進軍から2日後ついに城の魔族達を殲滅した。
しかしそこに魔王の姿は無かった……
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