オルガードの伝説12
オルガード編、最初の目的のゴールです。
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「竜じゃないか……」
そこには竜の大群が幽閉されていた。
「ヒトヨ、ナニシニキタ。」
竜がしゃべった……知恵ある竜なのか?
「大賢者ウィンドゥルガンの秘宝があると聞いて……」
「タカラカ……ソコニアル、モッテイケ。」
「いや、アンタ怪我してるじゃないか!ここから解放してやる!」
「……オヌシ、ワシガオヌシヲクラウカモシレンゾ?コワクナイノカ?」
「怖いとかじゃないだろ!弱っているものを僕は放っておけない!僕がそうしてもらったように!」
今でも長老には感謝している。
それと同じ事を他人にするのは当たり前だ。
「良し!外れた!お前は自由だ!」
「スマヌ、ソコノヒトヨ。コノシロニハマダドウホウガトラエラレテイル。スクッテハクレマイカ?」
「分かった!一緒に行こう!」
俺は適当に武器を物色し、城内を捜索し始めた。
「きゃぁあああ!」
「ああ、ドドラウツェ!」
部屋を出て直ぐにドドラウツェと遭遇した。
「ああ、じゃないです!成竜を従えたのですか?」
「ん~。チョット違うけどね。そうだ、これ秘宝だよ。」
僕はウィンドゥルガンの秘宝にあった杖をドドラウツェに渡した。
「す、凄い魔力ですね。」
「これでリザードマン達を一掃しよう!」
「はい!」
そしてヴァンデミュオンとモウツゥエとも合流し、手に入れた秘宝を渡してリザードマン達を殲滅した。
「ねぇ、君の同胞は何処にいるんだい?」
「ワガナハピルメント。」
「ハハハ。ピルメント、他に同胞は何処にいるんだい?」
どうやら僕の事を認めてくれたらしい。
「地下だ。」
僕達は地下へ向かった。
「これは……」
地下は竜の墓場となっていた。
恐らく先程倒した魔族の食糧として飼い殺しにされていたのだろう。
「みんな!手分けして解放するんだ!」
20匹程の竜を解放する事が出来たが、30匹は既に事切れていた……
「スマヌナヒトヨ。」
「僕はオルガード。」
「ガッハッハ。アリガトウ、オルガード。ドウホウヲスクッテクレテ。オマエガノゾムナライツデモチカラヲカソウ。」
「心強いな。」
「オルガード、オマエニコレヲヤル。」
「これは?」
「リュウブエ。コレヲフケバ、ワシハイツデモカケツケル。モラッテクレ、トモヨ。」
「ああ。早速後で使わせてもらうよ。」
そして竜達は飛び立っていった。
「さて、秘宝をもらっていこう。」
「おう!お宝だな。」
「古代の秘宝だ。呪いのアイテムもあるから気をつけろよ。」
「「え!?」」
僕とヴァンデミュオンはハモった。
危なかったぁ……さっき物色したアイテムが呪われてなくてよかったよ……
僕はホッとした。
そして、モウツゥエとドドラウツェに使えそうなアイテムをピックアップしてもらい、僕達はようやく最初の旅の目的を果たしたのであった。
あと1話だけ更新します。




