表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/494

わい、神と名乗る者に出会う。

5/4加筆


「!!」


俺は意識を取り戻したが、全く回りが見えない。

音もシーンとしており無音が支配している。

もちろん喋る事も出来ず、考える事だけしか出来ない状況だった。


一体ここは?


どんな状況なんだ?


そんな事を考えていると魂(?)に直接語りかけてくる者がいた。


『やぁ。やっと捕まえたよ、魂を練磨する者よ。マキュリファウンスへようこそ。』


『えぇ?誰?』


俺は心の中というか思念的なもので話し掛けてきた相手に返した。


『僕等は君の世界でいう神だ。それも上位の存在さ。君の強い魂を捕まえるのに僕ら原始の神々の王が総出だったんだから流石としか言いようがない。』


心の整理がつかないまま神と名乗る何かに一方的に喋りかけられた。


『こりゃ夢だな。あ、分かった。死んだんじゃなくて意識を失っただけか。だって目も見えないし体も無い。なんなら感覚そのものが無い。念話なんて現実味がねぇよ。』


夢だ夢。

大事な事なので2度念じました。


『いや君は今、魂だけでこのマキュリファウンスへ来ているんだ。君の目が見えていないのもそれが原因だ。単刀直入に言うと、お願いがあって転生前に魂だけをここへ呼んでいる。君の魂は記憶を残したまま転生を繰り返した事により、君の魂は異常なまでに磨かれていた。そう、我々ですら持て余す力を……まあ、その力でマキュリファウンスを救ってほしいんだよ。それが終われば魂を元の世界へ戻す事を約束しよう。』


『人生一回分をここで過ごせって事ですね。概ね理解しました。そのミッションをクリアしないと元の世界に戻れないと……こちらに選択権は無いですね。』


俺はこの神と名乗る何かに違和感を感じながらも従わざるを得なかった。


『察しが良くて助かるよ。こちらの願いとは、混沌を産みし邪竜を討伐して欲しい。その為の用意は既にしてあるから、君はそこまで生きていてくれるだけで良い。』


生き残るだけで良い?なんだそりゃ?

戦争の経験もあるから戦うって言われても問題ないけどな!

ってか竜と戦うって俺がさっきまで手がけていたアプリみてぇだなw


そんな事を考えつつ、俺はとりあえず疑問をぶつけた。


『邪竜と戦うのに生きているだけで良いとは?』


『まずは僕等が用意した肉体に入ってもらう。そして標的は君が24歳になる日の昼に出現する。用意した体は僕等の知恵が詰まった最高傑作だ。何もせず自動的に戦えるようにしておくから、君は魂だけを貸してくれれば良い。』


『それ、俺じゃなくても良いんじゃないですか?』


再び率直な疑問をぶつける。


だってそれ、俺じゃなく誰でもいいじゃんねぇw


『君の魂じゃなきゃ全てを超越せし者の力を発揮出来ない。と言えば察して頂けるかい?』


『なるほど。その全てを超越せし者となりマキュリファウンスとやらで人生を過ごせば良いと言う事ですね。』


『ご名答』


どうやら予想通りだったようだ……

さきほど神を名乗る者は俺の事を魂を練磨する者と言い、さらには捕まえるのに苦労したと言っていた。

って事は俺の魂が無ければ計画が成り立たない事が容易に想像がつく。


『では質問が御座います。』


こうして俺はこの世界で生き抜く為、神と名乗る者に問いかけていった。



いつも有難う御座います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ