オルガードの伝説6
まだ更新しますよ~。
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「ヴァンデミュオン!さっきの凄かったね!」
「あぁ【絶対切断】か。ありゃ俺の切り札だ。俺は魔力が大してねぇのにあのスキルはゴッソリ魔力を持っていくから連発できねぇんだ。」
僕達はヴァンデミュオンの活躍により何とかドラゴンから逃げ出せた。
正直に言うと一、二匹程度の古竜ならば僕達でも倒せなくも無いが竜の巣が近くにあった場合、何十体もの竜を相手にする可能性があったので、僕達は撤退する事を選択した。
ましてやドドラウツェから竜の盟約の話しを聞いた後では竜の巣が近くにあるのは濃厚だと判断するのは当然だろう。
まあ、こんな所で態々竜の盟約を破って多勢の竜と戦う奴なんていないと思うけどね。
そしてウィンドゥルガン山脈を下山した僕達は一旦レムリアの街へ戻る事にした。
何故かって?長旅が続くのであれば、神聖法術師の力が必須となるからだ。
旅に病気や怪我はつきものであり、戦争でも戦場医として神聖法術師を従軍させる程だ。
ヴァンデミュオンはレムリアで顔が利くらしく神聖法術士を紹介してくれるとの事だった。
ヴァンデミュオンお勧めの宿にて
「あたしが神聖法術士のアマーラだ。ヴァンデミュオンとは腐れ縁の仲さ、よろしく。」
清楚なお姉さんか落ち着いたお兄さんが出てくると思ったのでセクシーな女性が現れ正直面食らった。
「まぁ、こんなんだが腕は確かだ。オルガードみたいな可愛い男の子が大好きな年増おばさんだ。」
「余計な事を言うんじゃないよバカデミュオン。まあ間違っちゃいないがねぇ。坊や、よろしくね。チュッ。」
「あわあわあわあわあわ。よ、よろしくお願いします!」
突然のソフトキスに慌てしまった。
まだドキドキする……
「破廉恥ですよ!」
「あら?お嬢さんの坊やだったかしら?」
「ち、違いますけど……」
「だったら良いじゃなぁ~い。ねぇ?」
「やめろアマーラ。ドドラウツェは俺の女だ。」
「はぁあああああ!?」
とてつもない直球にドドラウツェは顔が真っ赤になった。
「ふん、やめておけヴァンデミュオン……妹に惚れるな。」
「やれやれ、モウツゥエ。かてぇ事言うなよ。」
「ふん。忠告したからな。」
モウツゥエはブッスとしてその場から離れる。
ちょっとしたハプニングもあったが上手くアマーラとの距離も縮め無事に神聖法術士が一行に加わった。
街で出来るだけの補給をし、再度旅に出る事準備は整った。
目標地はアクアザード湿地。
恐らく年単位の旅となるであろうが、僕達は先に進むしかなかった……
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