オルガードの伝説3
まだまだ続きますよ~。
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ミラルド大陸の西は呪われた大地として手つかずの魔境となっており、ヒトが住めるような状況ではない場所だ。
僕達はまず長旅の準備をする為、大陸唯西にある唯一の街、レムリアに行くことにした。
レムリアは大賢者ウィンドゥルガンが造った街で魔術師や学者が日々しのぎを削っている学問の街だ。
近々、若き学園長がリーダーとなり国となるのではないかと噂されている。
僕達はレムリアへ向かうべく街道を歩いた。
すると街道を塞ぐように人集りが出来ていた。
人集りはこちらへ来たかと思うと僕達を囲んだ。
「おい!エルフの女じゃねえか!」
「こりゃついてるぜ!」
人集りと思っていたのは盗賊だったようだ。
「モウツゥエ、どうする?」
「ふん、このような外道に対しての選択肢は一つだ。」
…と僕達が応戦しようと思ったその時だった……
「盗賊狩りのヴァンデミュオンだ!」
「くそっ!まずはヴァンデミュオンからだ!」
2mを越える大男が颯爽と現れ盗賊に斬りかかり、
圧倒的な強さで制圧していく。
「くそっ!引け!引け!」
盗賊は撤退をする様子であったが……
「逃がすか外道……」
モウツゥエは風の力で盗賊の首を刎ね、盗賊達はあえなく全滅した。
騒動が収束するとヴァンデミュオンと呼ばれる大男が近づいて来た。
「おう兄ちゃん達、大丈夫かい?俺はヴァンデミオン、絶断のヴァンデミュオン何て呼ばれたりして此処いらじゃチョットした有名人よ。ガッハッハ。」
どうやら豪快さんのようだ。
「ふん。貴様の助けなど要らなかった。」
「ちょっと、お兄ちゃん!」
ケンカ腰のモウツゥエにドドラウツェが割ってはいる。
「おうおう。こっちが名乗ったらそっちも名乗るのが礼儀ってもんだろう?パパに習わなかったかい?」
相手も一歩も引かない。
「野盗に名乗る名などない。」
「へっ、野盗扱いたぁ俺も焼きが回ったもんだ……死ぬ覚悟は出来てんのか?」
「かかってこい……」
「ちょっと、お兄ちゃん!謝りなよ!」
互いに剣を抜き一触即発だ。
「モウツゥエ!このヒトが何をしたんだ!」
僕も間に割って入る。
「ふん、私はヒトが許せない。それだけだ!」
「そこをどきな。まとめて斬るぜ。」
お互い収まりがつかなくなってしまい結局は2人は斬りあう事になった。
二人の戦いは五分五分であった。
剣術ではモウツゥエが圧倒するものの、体格差ではヴァンデミュオンが優位であり、お互いに一歩も譲らない接戦だ。
しかし戦いが動く。
「でぇや!」
スタミナがつき欠けていたモウツゥエにヴァンデミュオンは体当たりでモウツゥエの体制を崩した上でヴァンデミュオンは必殺の一撃を放った。
……が、それはピタリと止まる。
ドドラウツェが間に入ったからだ。
「やめて!勝負は着いたわ。」
「どうきな、姉ちゃん。」
ヴァンデミュオンはモウツェを殺すつもりだ。
たまらず僕も間に割って入る。
「申し訳ない。モウツゥエの完敗だ。勘弁し欲しい。」
「勘弁できねぇな。それとも次は兄ちゃんが相手かい?」
「それで引き下がってくれるなら。」
「良い度胸じゃねえか……」
仕方なく僕はヴァンデミュオンと戦う事にした。
いつもありがとうございます。




