ネルビク王国の終焉
ネルビク王国編が終了です。
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「阿婆擦れ女に阿婆擦れと言って何が悪い!」
「どんな事があっても母様の侮辱は許さない。」
「教えてやるよ!貴様の母親がどんな女だったかをな!」
「知っているさ。旦那と赤ん坊を捨ててヴェルクハイブ家に嫁いだ話しでしょ?」
「なに……」
ナバルは動揺した。
「母様は勇者を産む特能【勇者の母】を持っていたんだ。それでこの戦争ばかりのミラルド大陸を統一できるような強い勇者を産むために強い男性を探していたんだ。」
「だったら旦那や子供を捨てても良いのか……なぜお前達を捨てなかったぁあ!!」
ナバルは激怒した。
「母様は僕を産んだ後に帝国へ行く予定だった。でも母様はね、陛下の事を心から愛してしまったんだよ。ほんの一瞬の宿り木のつもりがね……もちろん、後悔も口に出していたさ。国に残した君の事をね……」
「うそだ……うそだ!うそだぁあああ!あんな阿婆擦れ女!死んで当然だったんだぁあ!!」
「……それ以上は許さない。バーン、僕の兄さん?の拘束を解いてくれ。」
「兄さん?兄さんだとぉおおお!!貴様ぁああああ!」
俺はロビンに言われた通りにナバルの拘束を解く。
そして、ロビンとナバルの戦いが始まった。
「大地の勇者であるこの僕に戦いを挑むですって?可笑しいですねぇ。」
ナバルに余裕が戻ったのか普段の口調に戻る。
「さっきも言ったけど、僕達家族に常識は通用しないからね。」
「ふざけた事を……メレェム将軍のもとへ送ってあげましょう!アースミサイル!」
「アクアウォール。」
「な、なに!?」
「母様は【勇者の母】と言ったはずだけど?」
「貴様も……」
「そう、僕は水の勇者だ。もっとも、特能で火の属性を持って産まれてきたから火も操れるけどね。」
「ふふ、水は地に対し不利属性ですよ。」
「はいはい。じゃあ僕からいくね。」
ロビンは右手で水を圧縮剣を造り出し、左手に水球を造った。
「ウォーターボール!」
「アースウォール!」
ナバルはロビンが左手で放ったウォーターボールを土の壁で防ごうとした……
しかしロビンの放ったウォーターボールは名前とは裏腹に、土の壁を濁流のようにのみ込みナバルは被弾する。
ロビンは相手が怯んだ隙を見逃さず、追撃のウォーターボールを放つと同時にナバルに飛び込みナバルを斜めに斬った。
するとナバルの体は剣閃から2つに分かれ宙に舞った。
「バル!バル!おい!バル!」
「虫唾が走ると言ったでしょ……陛下……お前が……もっと……しっかりしていれば…………お前を……このてで……ころした……かっ……た……」
ナバルは息を引き取った。
「おのえぇええ!ヴェルクハイブ!!」
ロビンにリフェレクトが斬りかかる……が……
「おい。お前の相手は俺だろうが。」
親父が割って入る。
「どけぇええ!!」
「終わらせるか……」
突進してくるリフェレクトの打ち込みを親父は力を抜いていなし、相手のバランスを崩して一気に首を刎ねた……
こうして誰にも語られる事のない悲劇の親子の物語は静かに幕を閉じた……
それは勇者オルガードの建国から1000年も続いたネルビク王国の終焉でもあった……
明日と明後日はお休みなので更新頑張ります!でも今日は寝ます……




