ナルバーヌ・バル・ミュシタリカ2
昨日寝落ちしまして……
5/11修正
レイムリファウンに攻め入った帝国軍30万及び、帝都を守る100万の兵が一夜にして消えた。
その上、聖天上神教国ルルバヌの聖天上神騎士団が和平介入した結果、我々ネルビク軍は引き下がらずを得なくなった。
皆これを同盟条約を破った事による天罰であると騒いでいたが、そんな事で一々天罰が下されるハズが無いと僕は考えました。
目撃証言やヴェルコニアに忍び込み得た情報から浮かび上がって来た人物……それがヴェルコニアの第三王子ことアルデルシア・ヴェルクハイブ。
この男は調べれば調べる程に胡散臭かった。
産まれて直ぐに立ち上がったり、様々な発明でヴェルコニアに財をなしたり、1歳の時に初めて剣を握り、大陸最強とうたわれたエルーニィア王を倒した、フォークとナイフで剣聖を打ちのめした。
エピソードを上げればきりが無い程の武勇伝を持つ男であったが、何故か全て作り話しとして処理されており有耶無耶になっていた。
まるでその実力を隠すように……
しかしヴェルコニアの躍進を辿ると必ずと言って良いほどこの男の逸話が出ており、その逸話が事実だとすると全てのつじつが合ってしまう。
さらにこの男はネルビク王国で冒険者をしていた事が分かった。
片翼の天使の幻のメンバーであるアンディだ。
今や伝説となったギルドメンバーであり、万年Cランクであった片翼の天使がアンディと名乗る魔術師を迎え入れた途端一気にSランクまで昇進し周囲の度肝を抜いたとか。
その後ギルドも血眼でアンディを探したがギルドに登録された名簿は全て偽りであった為、誰も見つける事は出来なかったと言う。
だがその特徴は金髪、青い瞳、美しく整った顔、アルデルシア・ヴェルクハイブと完全に一致した。
そして特に注目すべき点はギルドの名簿の職業欄だ。
魔法使いが手書きで修正され職員の字で魔術師と訂正されていたのだ。
魔法使いとは古に存在した古代魔法を駆使する職業で現在は失われた職である。
それが本当であればこの男の逸話が一気に現実みを帯びてくる……
僕はこの時、帝国軍総勢130万は間違いなくこの男に消されたと確信しました。
エピソードの中で恐ろしい事はこれだけ人知を超えた強さを誇っているのにも関わらず、毎回対戦相手がこの男を舐めてかかること。
アルデルシア・ヴェルクハイブに対して格下と思い込みやられ続けていた事です。
ここで僕はある一つの仮説を立てました。
魔法による身体強化です。
人知を超えた力で相手を捻じ伏せるような者に対し、何の危機感も無く戦いを挑むでしょうか?
答はNOです。
歴戦の戦士であれば、強者の力量を即座に判断する事など、戦わずして分かる。
そうでなければ戦場で生き残れませんからね。
その鼻を狂わす力はスキルの偽装ではあり得ない。
あるとすれば自分の弱い身体能力を魔法使い特有の異常な魔力によって強化した……古代魔法で……
そしてそれは本人と対面して確信を得た。
いつもありがとうございます。




