エミリオ奮闘記6
エミリオ奮闘記完結です。
5/11修正
結局エルクレアはアパームアル皇帝の最期の願い通り極刑を免れレイムリファウンへ帰国した。
そして僕の心には、はぽっかり穴が空いてしまったようだ。
「ふぅ。」
「どうしたロビン、恋いでもしたか?」
「うん。」
「へぇ。えぇええええええ!?【完全回復】!」
「ふぅ。」
「どうしたロビン、恋いでもしたか?」
「うん。」
「【神の眼】ん?壊れるのかな?アビリティが壊れる?そんなんあらへんがな!ん?本物?そっくりさん?」
「ふぅ。」
「あわわわわわ!僕のお兄さんが恋の病だぁああ!俺の厨二病と同じくらい不治の病じゃん!って誰が厨二病やねん!」
弟が騒がしいがツッコもうにも体に力が入らない。
「ロビン!誰に恋したんだよ!」
「エルクレア……」
「またレイムリファウン家かよ!そこは兄弟で統一するとかルールないからね?」
「ふぅ。」
「あかん。ワイの兄貴重症やんけ……」
僕は弟に言われて気晴らしに散歩した広場で全力で叫べば気持ちがスッとするとのアドバイスをもらったので実践する。
「エルクレア!結婚してくれぇえええええ!」
ばっと民衆が僕を見てくるが気にしない。
コソォ「ほ、本当にやっちゃったよぉ……ロビン……」
何だか本当に勇気が湧いてきた気がした。
クヨクヨしていてもダメだ……
もう一回レムリアへ行こう!
僕は弟とレムリアへ向かった。
「え~!何で俺まで!」
いつものように謁見までは直ぐにこぎ着けた。
「レイムリファウン王、エルクレア様を僕に下さい。」
「ああ、ちょいちょい。」
バーンが間に入り邪魔をした。
「真剣なんだ、退いてくれ。」
「あの……いきなり結婚て……普通……相手は引くよ?まずはお互いを知った方がいいんでない?」
「あ。」
あまりにも好きすぎてスッカリ普通の事が抜けていた。
弟曰くこれが恋の病の症状らしい。
結局、僕は弟の助けもありエルクレアとデートまでこぎ着けた。
モチロン弟も巻き添えにしてあげた。
不安だから助けてと弟の弱点であるエルファーナ姫にお願いしたのが功を奏した。
好きなヒトとのデートは本当に楽しかった……
「これが新しいアーデルハイムの名物のソフトクリームだよ。」
「お、美味し~♪」
「これがクレープです。アーデルハイム産の牛乳を使った生クリームが濃厚で美味しですよ。」
「こ、こんな美味しものが……」
「ここが魔導遊園地です。加速滑車が面白いですよ。」
「キャァアアアア!」
「二人共、楽しそうですねバーン。」
「レイムリファウンにはヴェルクハイブを惹きつける磁石かなんか持ってるのか?」
「ふふふ、上手いこと言いますね。」
「アハハハ……あ~可笑し……わたくし、こんなに笑ったのは初めてかしれませんわ。」
「光栄に御座います。エルクレア姫さえ良ければ何度でもお連れしますよ。」
「エミリオ様……おばさんを揶揄わないで下さい!」
「揶揄っていません。今まで会ったどんな方よりも魅力的で話せば話す程に好きになっていく……」
「えっ……」
「今直ぐにとは言いません。少しずつでも良いです!僕の事を知って……それでも良ければ……」
「エミリオ様は十分魅力的ですよ。貴方といると素直な自分でいられ、楽しい時を過ごせます……でも……」
「でも?」
「貴方はまだ若い。きっとわたくしより……」
「エルクレアじゃなきゃダメなんだ!そりゃ僕も忘れようとしたさ!でも君じゃなきゃダメなんだ!君を愛してしまった気持ちを偽れない!本当の気持ちを教えてくれ!」
話しを全部聞く前に気持ちが、感情が爆発してしまった……
「わたくしもエミリオ様が大大大大大大大好きです!好きになりすぎて頭が可笑しくなりそうです!」
僕は反射的に言ってしまった……
「エルクレア!僕と結婚してくれぇええええ!」
「ぜぇ~~ったい!幸せにして下さい!」
「嫌って程に幸せにしてにしてやるぞぉお!」
「嬉しいぃ~~いいい!」
僕達は抱き締め合い愛を誓い合った……
今日は打ち止めです。
有難う御座いました。




