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エミリオ奮闘記1

エミリオ様が旧帝国領を統治するってよ!

「え~!何で僕が!」

「仕方がないだろう。お前しか適任がいないのだから。」


僕はエミリオ・ロビンソン・ヴェルクハイブ。

ヴェルコニアの第二王子だ。


父はヴェルコニア国王であるエルニィア陛下。


陛下は最近、僕の顔を見る度に結婚しろ、結婚しろと口癖のように言ってくる。


僕は気ままに生きていたいし王家に残るつもりもないのに……


そりゃ一時期はお母様やメレェム将軍に言われて王を目指した時期もあった。


でも兄さんを見ているとあそこまで自分を犠牲にして真剣に国の為、民の為になんて行動は出来ないと熟々思う。


王の器それはもう生まれ持った才能なんだよね。


おっと、話しは逸れちゃったけど陛下が僕に持ち掛けている話しは旧帝国領を統治しろって事らしい。


経緯としてはヴェルコニア唯一の同盟国であるレイムリファウンが戦争を仕掛けられ、それに怒った弟のバーンが帝都アーデルハイムを占拠した事が発端だ。


この間メレェム将軍にバーンが本気を出せば1日で世界を滅ぼせるなんて誇張した事があったけど、現実に1日で帝国を墜とすなんて夢にも思わなかったよ。


まあ、そんな無茶苦茶な弟が憎めない可愛い奴なんだよね。


「陛下や殿下がおられるではないですか。」


そうだ!陛下や兄さんがやるべきだ!バーンは論外だけどね。


「ふむ。お前にいま良い縁談相手がいるんだが……」

「わー!やります!やらせて頂きます!」


ず、ずるい……僕は独りが良いのに……


仮に結婚するのであれば、自分が良いと思う相手を自分で見つけるつもりだ。


これだけは譲れない!


こうして僕は旧帝国領を統治するハメになった。


「え~!俺も残るの!!」

「当然だよ。バーンこの貸しは大きいからね?」


今回の事の発端である弟をアーデルハイムに残した。


放置しておけば勝手に経済効果が上がるからだ。


「僕が調べたところ旧帝国領は寒波によって食糧問題が深刻化しているらしい。そこでバーンは列車の開通をお願いしたい。」

「でぇ~!」

「レイムリファウンまでは許可が降りてるはずだろう?であれば僕がアーデルハイムまでの許可を出すからそれで解決だ。」

「ぐぬぬぬ!何故それを!」


バーンは面白く無さそうだ。

さらに追撃しちゃうけどね。


「路線はバーンがつくった道を使えばあっというまだろ?しかもキレイな平地になっている。街も貫いている場所もあるからそこに駅をつくろう。」

「お、おのれぇ……瘡蓋にもなっていない傷口を……」


僕はさらにトドメを刺しにいく。


「そもそもバーンが持ってきた仕事を僕がやっているんだからね?バーンが領主をやってくれても良いんだよ?」

「いゃぁああああ!やります!やらせろ下さい!」


よし、まずは第一関門突破だ。


こうして僕は旧帝国領の統治を進めていった。


いつもありがとうございます。

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