わい、貧乏脱出する。
5/4微修正
ちきしょい!財源確保も良いけど俺に自由が全くねぇ!
これじゃ本末転倒だ。
ここ一ヶ月間部屋にこもりきりで美容用品の作成に追われていた。
ドラ〇もん助けて~!
ん?秘密道具、魔導具……はっ!閃いた!
俺は無人工場にこっそり転移した。
俺はスキル【創造】により鉄で出来た四角い箱に蛇口を5つ設置し、蛇口からシャンプー、コンディショナー、乳液、洗顔ソープ、ボディソープが無限に放出するような装置を作成した。
うん、こりゃチートだ。
「親父!俺もう美容用品造るの辞める。」
「なっ!もう飽きたのか!」
「違うよ、工場を本当に稼働させようと思って、美容用品が無限にでる魔導具を造った。後は従業員を雇って瓶詰めすればもっと効率的になるよ。」
「うむ。後で現物を見て従業員を雇うとしよう。レイムリファウンから美容用品の需要がとてつもなく上がっているそうだ。生産量を上げられないか相談したかったところだ。」
「工場が軌道にのり増築をしていけば生産量はドンドン上がっていくさ。」
その後、親父と工場に向かい魔導具の使用法を説明した。従業員を雇い入れ生産量が3倍以上になった事を確認し、工場の規模を10倍以上に増設するのであった。
工場が完成した後でやっと自由が巡ってきた。
そう、企画倒れになっていた伝説の城内冒険だ。
ルンルン気分で城内を歩いていると急に異臭がした。
匂いの元を辿っていくとそこにはトイレがあった。
「ぐぬぬぬ。下水の処理が出来てないのか!し、死ぬ。」
浄化魔法を使用してトイレを綺麗にしていく。
そして、トイレの中が常に浄化できるよう便器に浄化魔法を付与していった。
更に部屋にはバラの香りを付与した。
便座には温度調節と洗浄機能もつけちゃお。
俺ってば排泄の必要がないから気付かなかったけど良いことしたなぁ♪
その日、親父から呼び出され商品化を迫られた事は言うまでもなかった。
いつも有難う御座います。




