表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/494

わい、乗り物を考える。

ドワーフとの宴からです。

5/11修正

ドワーフとの宴は死闘であった……


俺は【創造】で酒をこんなに造らされると思わなかった。

アイツらの胃はブラックホール顔負けでアルコール度数の高い酒をしこたま飲ませたのにも関わらず「うまい!」しか言わず全くもって酔わない。

酒豪の多いヴェルコニア軍も全滅に追い込まれる程であった。


「うぅー。魔力を使いこみすぎた……」


マキュリファウンスへ来て一番魔力を消費したのでは?って程に魔力酔いが激しい。


「おう。アルデルシア!楽しかったな!」

「おぅ……そぅだな……」

こ、こいつ……。


ドワーフの王ギムドはご機嫌だった。


「そうだギムド。お前達は何で自国にマンブーダなんて名前をつけたんだ?」


マンブーダ、古代語でゴミの山だ。


「俺達が付けた名前じゃねえ。10年前、勝手にヒトにつけられ、あの岩山に追い込まれたんだ。村をいくつもやられてな……」


亜人差別か……恐らくマリュウスだな。


「お前達にお願いしたい事があるんだ。」

「おう、死ね以外の命令なら何でも聞いてやる!」

「まずはマンブーダを放棄しろ。そして、新たなドワーフの街を造れ。金はヴェルコニアが持つ。」

「い、いいのか?」

「ああ、土地は鉱脈の付近で良いだろ?兄貴から許可はおりている。」

「廃村になった俺達の村がある……そこを使わせてくれ。」

「良いだろう。」


段取りは既にできている。

コイツらを何時までも汚い洞穴に住まわせておけないからな。


「そして、アクアザードに何名か鍛治氏を派遣してくれ。」

「街に入っても良いのか?」

「いいに決まってるだろ?マンブーダを放棄するんだからお前達はヴェルコニアの民だ。お前には国王を辞めて貰うがな。ドワーフ達の説得は任せるぞ。」


ドワーフの国の運営はうまくいっていない。

商売っ気が無いからだ。

そこは俺達で補えば良い。


「おう!アイツらにゃ文句は言わせねえぜ!」


よし、本題だ。


「最後に俺が考えたプロジェクトに大人数を派遣して欲しい。」

「プロジェクト?」

「ああ、名付けて魔導列車プロジェクト。」

「魔導列車?」

「ああ、魔導列車はヒトや荷物を乗せレールと呼ばれる列車専用の道を通り高速で走る乗り物だ。」

「ピンと来ねえな。」

「これが構想だ。」


俺は【創造】で作成したミニチュアの模型をギムドに見せた。


「こ、こりゃすげぇ……」

「これは実物の約1/200だ。レールは俺が造る。お前達は本体を造ってくれ。期限は8ヶ月、大まかな図面も渡しておく。」

「任せておけ!凄えもんを造ってやるぜ!」


これでルシェルの負担がへるな。


この時、俺は気づいていなかった。

この魔導列車がヴェルコニアを大きく変える事を……





いつも有難う御座います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ