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ヴィクトールの悲願4

ヴィクトールの回想、まだまだ続きます。

5/10修正

私はレイムリファウン王国の首都レムリアにいた。

私の婚約パーティーとバーンのお披露目の為だ。

ヴァリエス帝国の件を思い出すと気が重い。


「よくぞ来て下さった。」

「本日はよろしくお願いします。」


両国の国王は握手を交わす。


「お久しぶりです陛下。ヴィクトール・ヴェルクハイブで御座います。」

「おお、10年振りじゃのう。しばらく見ない間に良い男になったわい。」


私はレイムリファウン陛下にご挨拶をした。


しばらく見ない間と言っていたが、恐らく昨年の剣術大会で私を見かけているはずだ。


あの事は見て見ぬ振りをして下さるようだ……


暫くすると鎧姿のエルティアナ将軍がこちらへ来られた。


「陛下、お久しぶりです。エルティアナ・レイムリファウンに御座います。」

「エルティアナ姫か、綺麗になったな。」


私も強く同意する。

エルティアナ将軍の美しさは鎧如きでは隠せはしない。


「有難う御座います。しかし武人には容姿など不要に御座います。ヴィクトール様、10年振りですね。」


気さくに声を掛けて下さったエルティアナ将軍に合わせる顔が無かった。


昨年、私の弱さ故にエルティアナ将軍を晒し者にしてしまった事、姫は武勲を上げ将軍となり、何もなしを得ていない自分とは釣り合わないと考えると、合わせる顔が無かった……


正直に言うとエルティアナ将軍の優しさが眩しくもあり、そして苦しかった……


「お久しぶりですエルティアナ将軍。実はエルティアナ将軍に……」


婚約の破棄を申し出ようとした時であった……


急遽現れた聖女が暴走しパーティーを会場を騒然とさせた。


しかし一切引かぬバーンに聖女が取り抑えられ、ことなきを得た。


悪霊に取り憑かれた聖女を救ったバーンの姿は正に英雄であった……


そんな弟に私は勇気を貰った。


私はレイムリファウン陛下とエルティアナ将軍に申し出る事にした。


「レイムリファウン陛下。エルティアナ将軍との婚約の件なのですがエルティアナ将軍は魔境を平定し武勲を上げ将軍となられました。しかし、私はまだつり合いの取れる武勲もなければ何も成し遂げおりませぬ。私は西を平定いたします。それを成し遂げた後に貴方に求婚を申し出たい。それまで待って下さいとも言えないが絶対に貴方と釣り合う男になってみせる。」


私はエルティアナ将軍の瞳を直視しながら思いを伝えた。


「あ、ああ。き、気長に待つとしゅよう。」


うつむいたエルティアナ将軍は美しかった。




その後、私は陛下に変わり国政を仕切った。

手始めの内政として各地の区画整理を行い新興貴族に土地と責任を与えた。

残る魔境の平定、フィルハザード軍をヴェルコニア領地から追い払いグラール砦へ追いやった。


その功績が認められ8年後に私はヴェルコニアの将軍となった。


弟のロビンもネルビク王国から戻りフィルハザードに攻め込む準備は着々と進んでいた。


最後エルティアナのセリフは甘噛みです。

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