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アルデルシア様のご乱心1

おはようございます。

ヴィグス目線でエブラーダ砦を攻略します。

5/10

僕はヴィグス。

今はアルデルシア様の従者をしている。


主は僕と同じく地球からの転生者で、火の打ちどころがなく、チープな言い方だが、強くて頭が良くて、超イケメンで実は優しい(実はがポイント)。


しかし、アルデルシア様は不治の病に侵されている。

病名は厨二病、しかも重度のやつだ。



エブラーダ砦


「うひょーwこれがエブラーダ砦か。戦力が集中してるなぁ。」


アルデルシア様はいつも嬉しそうだぁ。


「偵察ですか?僕だけで大丈夫ですよ。」


さすがはアルデルシア様だ。

ヴェルコニアの駐屯地から3日程の距離だが衝突を考慮し、いち早く戦力分析する訳か。

で、あればアルデルシア様の手を煩わせる事もない。


「あ?ちがうちがう。俺達で墜とすんだよ。」

「む、無茶苦茶だ……」


で、出た……アルデルシア様の持病だ。


「だって向こうも攻めて来るのを待ってるぜ?イベントとしてスルーは可愛そうだろ?」

「お、仰る通りで御座います。」


アルデルシア様の言う事は絶対だ。

反論などあり得ない。


いや~、せっかくフィルハザードの戦力が集結しているんだから行ってみるべきだよね。(白目)


「AコースかBコースどっちにしようかなぁ。」

「ちなみに内容聞いて良いですか?」


僕は嫌な予感しかしなかった。


「おう。Aが俺一人で正面突破Bが二人で正面突破。」

「もうちょっとコソッとやりませんか?」


時間は掛かるが僕は姿を隠しながらの戦いの方が得意だ。


「あ〜ん、ダメダメ。アイツらにバンダーンが占領されたって情報が入る前にやらないと。バンダーンに来られるとヴェルコニア軍に被害でるじゃん?いくらヴェルコニアが強いって言っても自軍の20倍はやべぇだろ?なぁ?」

「ぐぬぬ。ではBでお願いします!」


やはり無茶苦茶に見えて良く考えておられる……


「ヴィグスちゃん欲しがりだなぁ~。いくぜ!」


その選択肢、実質Bのみじゃないですか……

アルデルシア様はエブラーダ砦の目の前まで堂々と歩いていっが、当然の事ながら兵士に止められる。


「止まれ!貴様達!フィルハザード軍ではないな!何者だ!!」

「ヴィグス君、教えてあげたまえ。」

「あれ、やるんですか?」


僕がアルデルシア様から戦闘の訓練を受けると同時に仕込まれているあれだ……


「モチロンだとも!」

「では……このお方は泣く子も黙るあの!あの!ヴェルコニアの王子!アルデ……危ね!」


僕が喋り終わる前に四方八方から矢が飛んでくる。

当然の反応だと思う。


「お前、そこは矢をくらっても言い続けろよ!」

「痛いから嫌ですよぉ~。」


アルデルシア様に鍛え上げられているのであの程度で傷一つ負うことがないのは分かっているが、矢が飛んで来たら怖いじゃん?少しは痛いし。


そんなやり取りをしていると砦の門が開き、ゾロゾロと兵士が集まってくる。


「ほら。思い出作りに一人10万、頑張ろうぜ!」

「い、いやー!」


アルデルシア様のご乱心ですぞぉおおおお!



今日は頑張ります。

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