ヴィグス11
続きます。
5/9修正
僕達は消えた巨人を追って城の外に出たが、辺りは全てが炭となっていた……
「欲望の力は果てしないな……」
「おまえ!国が消滅したんだぞ!!自分が何をやったか分かっているのか!」
「我は願いを叶えただけだ。その欲望の力が強ければ強いほど我の力は強くなる。」
僕は炎の巨人に怒りをぶつけた。
「では2つ目だが、精霊を戻すだったか?どうやらそれはできないな。」
「何でだよ!」
「何者かが精霊力を消滅させる道具で火と風以外の力を封印しておる。」
「そ、そんな……」
僕は頭が真っ白になった。
「ほら次を選べ、はよう。」
「…………して……る。」
「は?なんじゃ?」
「ぶっ殺してやるよ!」
僕は切れた。
風の力が暴走し、突如として爆風に包まれる。
「ユクル!姫!僕に補助を!それが終わったら邪魔だから下がってろ!」
「精霊の王である我をぶっ殺すだと?冗談にもほど……」
僕は怒りに任せて現精剣で風を纏わせ斬った。
「何い!ヒト如きが我に傷だと……精霊王以上の力を……貴様何者だ!」
僕は無視し、おんじいのアドバイスで編み出した奥の手を使う。
「そ、その風はヴァグス様の……そしてその技は精霊騎士……!」
「真空斬!!」
「ギャァアア!何故精霊神の力を……た、たまし……がと……け…………る……ぅ……う゛……。」
炎の巨人ツヴァイは僕の体内に吸い込まれた。
限界以上の力を使い果たした僕はその場に倒れ意識を失った……
「アル、アル。」
「ん?誰?」
「僕だよヴァグスだよ。」
僕は目が眩むような真っ白な空間にいた。
「ああ……神様?僕は死んだの?」
「死んではいない。精霊力が枯渇して魂が抜けかかったのさ。」
「危なかったのか……」
「そうだね。君は精霊力の使い方も鍛え方もスキルもアビリティも全然分かってない。」
「説明もないし分からないよ!」
反射的に文句を言った。
「追い詰められて出したあのスキルやアビリティが君の言うところのチート能力ってやつさ。アレを使いこなせないと君、本当に死ぬからね。とにかく今の感覚を思い出すんだ。」
「んな無茶な。」
「あと精霊との契約も僕とツヴァイとヴァララだけだろ?新たな契約が火だけって偏りすぎだよ。」
「だってしょ……」
「あ!時間が来たようだ。じゃあね僕の子。」
「うわ!まだ……」
意識がまた遠のいていく……
気付いたら見慣れた天井だった……
「ヴィグス様!大丈夫ですか?」
「ちょっとアンタ下がりなさいよ!ここは私でしょ!ヴィグス大丈夫?ユクルを呼んでくるから。」
姫様とプルムだった。
プルムはユクルを呼びに行ったようだ。
姫様は僕の顔を覗き込むと安心したような顔をしていた。
「って姫様!?何でここ、イデッ……」
「大丈夫ですか?水を飲んで下さい。」
「あ、有難う御座います。」
僕は姫様から水を貰う。
うまい!水史上最強にうまい!
愛補正かな?
この後、ユクルが来て僕を回復させてくれた。
そして、精霊王を倒した後の話しをゆっくりと聞いた。
いつも有難う御座います。




