わい、1歳になる。
全話から10ヶ月後です。
5/4加筆
☆エルニィア
俺の息子バーンは1歳を迎えたが、この1年間は頭を抱える事が多かった。
規格外の息子は問題ばかり起こし、魔境と周知されているゲルダの森の怪物達を生後2ヶ月で殲滅したのだ。
息子が隠し持っていた革袋には数万に及ぶ魔物が収納されており、中には森の主、知恵ある竜フォレストドラゴン(古竜)のゲルダが収納されており、他にもフォレストジャイアントなど、軍隊数万を動員しても狩る事が困難な、SSSランクの怪物達が何百体もいた。
これだけでも頭が痛いのに収納していた革袋も大問題であった。
こんな容量が収納できる国宝級のバッグを何と自分で作成したと言うのだ。
この件に関しては他言するなと厳しく罰したが未だに目を離すと悪い事をする。
1歳を迎え部屋から出してやるのだが気が重い……
バーンがこれから生きやすいように俺は必死に隠蔽工作を行った。
☆アルデルシア
今日は俺、アルデルシアの1歳の誕生日だ。
とうとう部屋から脱出できる!
この10ヶ月は魔法のトレーニングと筋トレにひたすら時間を割いた。
お陰で俺のステータスの身体能力部分は、完全に表示不可能になったのだ。
ハッハッハ(涙目)。
とアホな事を考えていると親父が入ってきた。
「誕生日おめでとうバーン!」
おお!他人に誕生日おめでとう何て言われるのなんて何年ぶりかしら!
嬉しい( ´∀`)
「ありがとう親父!あ、お父様とか陛下の方が良い?」
「よいよい。このままの方がお前らしい。伝統や格式ではこの小国はやっていけぬ。」
ふむ、親父も大変だな!いつか親父の力になれるように俺も精進しよう!(小並感)
「5歳を迎えるまでは公の場に出すわけには行かぬが今日から城の外壁内であれば自由を許す。」
「いやったー!親父愛してるぜ!」
いやったぁああ!ついにこの狭い箱からもオサラバだぜ!
「しかし!」
俺はビックとなる。
「貴様は常識を学ぶ必要がある!歴史や地理、魔術などについてだ!」
ですよねぇ……常識大事ですよねぇ!常識!
「むしろ学ばせて下さい!」
俺は産まれて初めて、心の底から勉強させて欲しいと思った!(産まれて1年やないかいと言う下世話なツッコミは一切受け付けない)
いつも有難う御座います。




