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キミノピアノ  作者: 赤式部
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序章〜入学式とファーストコンタクト〜

序章なので過去の回想など、入学式、LHRという感じになっております。LHRがわからない方は中学生以下の方でしょうかね。僕が中学生の頃は、LHRという言葉は知りませんでしたし、聞きませんでした。LHRとは、学活みたいなものです。

「音楽は、音を楽しむと書く。音を楽しめない物は音楽じゃない。」

そう言われたのはいつだっただろうか。

ピアノが出来て当たり前。コンクールで最優秀賞を取るのは当然。天才は良いよな、何でも弾けて。私達には興味がないんでしょう?だって住む世界が違うんだから。

皆んながこう言う。でもしょうがない。僕はそうなってしまったのだから。


僕は、北室翔馬。2歳からピアノを始めて、今は高校1年生。初めてコンクールに出たのは小2の時。僕は、ずっとピアノしかしてこなかったため、県予選は1位通過、全国でも余裕で最優秀賞だった。小6まで出たコンクールで負けた事は無かった。そのせいか、小中で友達は片手で数える程しか出来なかった。中学生の時にはコンクールには出なかったけれど、周りからは近寄りがたい雰囲気があると思われていたらしい。高校は、知り合いが誰も居ないいわゆる名門と言われる私立慶田高校に進学した。


2030年4月

今日は、慶田高校の入学式だ。友達ができると良いなと思いながら登校する。校門の前まで来ると、黒塗りの車が止まっていた。お金持ちがなるような奴だ。

「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」

執事だろう人が、車のドアを開けた。登校する生徒皆んなの注目を集めている。

「行ってくるわ。」

そう言って出てきた人に、(特に)男子生徒の視線が集まる。なんとも美しい女子だったからだ。

1人の生徒が、

「あれって、龍妙寺結音じゃないか?」

と言った。龍妙寺結音。確か、日本で1番金持ちの龍妙寺家の娘だったか。新聞か、雑誌で見た事がある。何でも完璧に出来てしまう人と書いてあったような気がする。ザワザワする生徒になど目も向けず、まるでレッドカーペットが敷いてあるかのように、彼女は堂々と歩いて行った。


入学式も終わり、各クラスでLHRロングホームルームとなった。僕は、1年6組で、龍妙寺結音と同じクラスだった。

ガラガラったドアが開いて、先生が入って来た。

「この1年6組の担任となった田口雅人だ。教科は数学だ。皆んな、よろしくな。」

30代くらいの人だった。

「じゃあ、出席番号が若い人から順に自己紹介をしていってもらおうか。」

「1番の、新井拓巳です。…

次が僕の番か。僕のこと事を知っている人が居ないといいんだけどな。

「じゃあ次。」

「はい。13番の北室翔馬です。出身中学校は、神奈川県立南中学校です。1年間よろしくお願いします。」

「はい、次。」

よかった。皆んなの反応を見る限り、知っている人は居ないみたいだ。


「次の人。」

「はい。」

あ、龍妙寺さんだ。皆んなの視線が今までで1番、自己紹介をしている人に集まる。

「出席番号40番の龍妙寺結音です。よろしくお願いします。」

「皆んな終わったな。じゃあ、これからの事だが…



「じゃあ、明日から元気に登校するように。今日は初日だから、新井。号令を頼む。」

「起立、注目、礼」

「「さようなら」」

よし、終わったから帰るか。

「ちょっと北室君。」

「はい?」

声の先には、あの龍妙寺結音さんがいた。

「何か用?」

「貴方って、ピアノを弾いてるわよね?」

「え?」

何でだろう?何でこの人は僕がピアノの弾いている事を知っているのだろう?

「その様子だと、私の事知らないようね。私なんて、眼中に無かったからかしら?」

「え?」

更に頭の中に?が増える。

「貴方が小学生の時に出ていたピアノのコンクールに私も出ていたわ。完璧だった私が負けたのだから、私はよく覚えてるのだけれど。」

残念ながら、本当に覚えていない。龍妙寺さんの言う通り、興味がなかったのは事実だ。

「ごめんね。覚えてないや。」

「そう。なら、私のピアノの先生になりなさい。」

「は?」

このお嬢様は何を言っているのだろう。ピアノの先生になれだ?

「やだよ。それに、いきなりそんな事を言われても困るし。」

「貴方は私の事を忘れたのでしょう?なら、その償いに私にピアノを教えて欲しいの。」

この人は馬鹿なのだろうか。

「じゃあ、僕とピアノで勝負して、勝ったら教えても良いよ。」

「え?」

僕の通っていた(今は通っていない)ピアノ教室では、ピアノが上手い人が絶対だった。ピアノ勝負とは曲を決めて、どちらが上手いかを第三者に判断してもらって勝敗を決めると言う僕のピアノ教室独自のものだ。

「どうする?」

「するわ。私の家に来なさい。勝負しましょう。でも、私が勝ったら、ピアノを教えなさい。」

「分かったよ。」



to be continue

どうも、赤式部です。この作品が、第一号なんですよ。

いや〜、大丈夫かな?笑

誤字、日本語が不安なところ、改善した方がいいところなどがあれば、遠慮なく言って下さい。

例)滝という漢字が、竜になってます。

現実世界が忙しいので、更新は不定期になりがちですがどうか温かい目で見ていて下さい。それではまた次回で!さあー寝るぞー‼︎

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