閑話
僕は今ある学校にいます。
そこは異能力を持った高校生を、集めた学校です。
あっ、まずは異能力のことから説明しますね。
異能力とは日本から広がった、人間の突然変異した人のことで、人間の心臓の反対側の右に、異石と呼ばれる丸いガラス玉ができ、そこに人それぞれがものを圧縮吸収していて、そのものを出し入れができるようになった人を、異能力者とよばれています。
人によって、圧縮吸収をできるものは決まっており、圧縮吸収できるものによって、異能力に名称がついていて、余剰体温から火の熱まで圧縮吸収できる者を“炎”、空気などの大気を圧縮吸収できる者を“風”、余剰水分から空気中の水分に普通の水を圧縮吸収できる者を“水”、冷気から氷を圧縮吸収できる者を“氷”、生体電気からコンセントの電気を圧縮吸収できるを“雷”、の5つが日本人の能力者の基本能力です。
圧縮吸収できる量も人によって限界がありますし、基本属性以外も存在します。
そして能力者の判別は意外と簡単で、炎なら体温が45℃で、氷なら体温が25℃で、水だと見た目より体重がすごく重く、風たど逆に軽く、雷だと触るとパチっと静電気がよくくる、など簡単にわかる。
異能力者は10歳から16歳の間に発現します。
僕は16歳なのに発現はしていませんでした。
なのに異能学校にいるのかと言うと、少し前に交通事故に遭った時に、怪我はしてなかったが、検査と言うことでレントゲンを撮ると、異石が僕の体にあることが判明したからである。
僕は体温は普通だし、体重も見た目通りで、静電気もほとんどでない、なのに異石があるので異能力者のようで、急遽この異能学園に転校するとこになった。
異能が出るか一通り試したが、カイロレベルの熱をだせ、冷蔵庫レベルの冷気をだせ、水鉄砲レベルの水をだせ、そよ風レベルの風をだせ、触るとパチっとなるレベルの電気をだせれるようだ。
自分では気づかないレベルの能力なので、気づかなかったのだろうと医者に言われた。
だけど基本属性を全て使えるのは、10年に1人生まれるぐらいのレアだったので、すごく嬉しいかったけれども、能力の発動レベルが低すぎので、プラマイゼロの気分です。
異能学園で異能力について調べて、がんばって能力を伸ばすつもりだからまだ諦めません。
なので今、不安と楽しみな気持ちで、新しく通うこの学園の門をくぐった。