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笑え、狼。  作者: みそしる すきこ
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羽鳥晃15歳、プロローグみたいなん。

拝啓 神さまへ


お前何してくれとんねん。

幕末ってなに時代やねん。織田信長いてへんやん。てか、アタシ、死ぬやん。


じいちゃん、ばぁちゃん心配してるよなぁ、ごめんなぁ。アタシさぁ、悪いことばっかしてきたからさぁ。なんか、呪われてもうた。


なんか、知らん新世界でカラーコーン振り回して騒ぐおっさんよりヤバイ奴に遭ってます。


モニタ○ングでもないようです。リアル刀です。


呪われまして、今、刀向けられてます。


あーぁ、それでもいっかなぁ。

羽鳥晃-はとりあきら。


15歳、高校一年。魚座のAB型、産まれた場所は母が夫婦喧嘩してやけくそで入った大阪新世界のパチンコ店。しらんおっちゃんやおばちゃんに出産を手助けされた。しらん人によく話しかけられる。性格は自分大好き。


両親はアナウンサー。

父の賢一郎は大阪生れの人気フリーアナウンサー、母は由佳理で元アナウンサーで毒舌

、兄に大学生の賢人二十歳(童貞)がいる。


ある日、高校入学して1月もたたへんうちに晃は兄と喧嘩をし、兄をフルボッコにしてから京都の大好きなおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行くところから全てが有りがち展開を挟みつつつ始まっていくでぇ!!!



拝啓 兄上殿


兄上、貴方が逝ってから二月経ちました。

京の都は寒く、江戸の潮風の寒さとは違い身を刺すような寒さがまだ続いています。


貴方の大好きな桜の花もまだ堅く閉ざされています。兄上、何故俺を置いてしまうのですか?


俺は何度家族を失えばいいんですか?

権蔵も見つかりません。姉上達の弔いは無事すんでいます。ご心配なきよう。


貴方の仇を探すまで、俺は江戸には戻りません。京の都は戦場です。俺にとっては壬生浪士組、いえ親衛館が戦場です。

この世はなんと、むごいのでしょうね。

優しい人程先に逝くのです。

俺のような半端者が惨めに、残っています。


貴方の仇を影を追う。俺にはこれしかありません。亡霊のようです。全てが灰なのです。

ただ、これだけは言えます。


貴方の仇を討つまでは

俺は負けていられません。


負けていられません。

負けてられるかぁ!貴方のその声が、

俺を支えています。

兄上、どうか、見守っていて下さい。


平助


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