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インセインヒューマン  作者: ガイジ・ジーガ
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早速スプラッター

短いですが、一応二話目です

「やぁ画面の前の皆、まぎたんだ。こうしてまた皆に会えて嬉しいよ。来世じゃないから安心して?僕ちゃんこの通り……あー、とてもじゃないけど見せられないねぇこりゃ。とにかく、僕ちゃんは生きてる。こんなもんじゃ死なないって事よ。…って、ちょちょちょちょ!?待て待て!Wait!Stay!Stop!あだだだだ!こら!食うなバカっ!こちとらまだ体治してる最ちゅ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!?やめて!そんなとこ噛まんといて!あぎょえぇぇ!?い、今なら分かる!今ならタマ潰された男の気持ちが、へげぇああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!?ギブギブギブギブ!ギブアァァァップ!頭噛んで僕ちゃんを何処に連れてく気だい、何か良く分からないヘンテコ肉食動物め!離せぇ!僕ちゃんを離せぇ!うおおおお!早く治れ僕ちゃんの体ぁぁぁ!このまんまだとヤヴァイ!マジでヤヴァイからぁ!…へ?ちょ、何ですかこの穴!?僕ちゃんが落ちた奈落の底よりヤヴァそうなんですけど!?い、いやー!助けてぇぇぇ!画面の前の皆助けてぇぇぇ!って、しまったぁ!画面の前の皆は一切合切こっちに介入できへんかったぁ!しかも僕ちゃんがずっと喋ってるから、今僕ちゃんが何処にいて、今僕ちゃんがどんな状況で、どうなってるのか分っかんねぇじゃん!あー!僕ちゃんのドアホ!おたんこなす!イケメン!いやイケメンはねぇわ……。って違ぁぁぁう!もうどうしたらいいか分かんなーい!でもこれだけは言っておく!画面の前の皆!アイルビーバック!アッー!」


…ナレーションが追い付けません。さて、どう説明するべきか。


まずマギアは奈落の底のようなワームホールに落下した。結果、全く別の地球に着てしまった。ただし、上空170メートル辺りに。そのまま森の中へ落下し、体がぐちゃぐちゃになったが生きている。その後、パラレルワールドの地球の肉食動物の巣穴へと連行された。以上。


…これ以上どうに説明しろと?


『こぉんのドラ猫めぇ!ナメるなよ!僕ちゃんをただのご飯かと思ったらでっかい間違いだぁ!画面の前の皆ぁ!ちょいと待っててねぇぇぇ!今このヘンテコ肉食動物を、うらぁぁ!ボコボコにしてそっち行くからよぉ!あだだだだ!噛むんじゃないわぁ!このヴォケぇぇぇぇぇ!!!』


巣穴からマギアの雄叫びや肉を殴る音や潰す音。骨の折れる音や砕ける音。肉と骨が同時に潰れる音。肉食動物の雄叫びと叫び声。そして巣穴から飛び出すのは血や肉片、肉食動物のバラバラ死体だ。


「ふぅん!」


巣穴から肉食動物が蹴り飛ばされ、そのあと血まみれのマギアが肉食動物の死体を引きずりながら巣穴から出て来る。所々肉が抉れて骨が見えているが、その大怪我でさえもたちどころに治ってゆく。


「あー、ったくもー。ボロッボロじゃん。どーしてくれんのさこれ。血とか吸いまくってオレンジから真っ赤になっちまったじゃねぇかよ、どうしてくれんだおいゴルァ!真っ赤な囚人服なんて聞いた事ねぇよ!」


引きずっていた肉食動物を思いっきりぶん投げた。投げられた肉食動物は木に衝突し、ミンチよりも酷い姿となる。


「はぁ、全くもって散々な目に遭った。ふざけやがって。お陰で無駄に痛い思いしちまったよ。さて、そんじゃまぁ改めて、画面の前の皆!まっぎたんだよ~!元気してた?いやはや、先程は恥ずかしい所をお見せしちゃいました。しっかし、ここは一体何処なんですかねぇ?僕ちゃん皆目検討も付きません。どっかの森って事は確かなんですがねぇ。それよか、ヘンテコ肉食動物に襲われるこの始末でございます。何だよこの緑色のヒョウは。森林地帯特化型ですかこのヤロー」


げしげしと肉食動物の死体の頭を踏み付けるマギア。何となくだが、肉食動物の死体が涙を流しているように見えるのは気のせいであろうか?


「さて、どうしましょ。まずはこの服をどうにかしないとアカンわな。血生臭いし。どっかに川とか湖とかねぇかな?そうすりゃダイブすんだけど。画面の前の皆、つまんないとは思うけど、もうしばしお待ちを。早いとこ血を洗い流して森から脱出して、話を進展させっから。さーて水辺何処だ~?あ、そだ。僕ちゃんナレーションの顔面の顔剥がないと」


え?ちょ、何するやめ、ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……




***




ナレーションはまぎたんが貰った。うえっへっへっ。さて、水辺だ水辺。水辺探すぞ。これからどうするか考えるのは、それからだ。…ところで、今この姿誰かに見られたらどうしよ。僕ちゃんただでさえ危ない輩なのに、更に危なく見えちまう。やだわそれ。早いとこ探さねぇと。


「…!」


不意に、僕ちゃんはその場に伏せた。そして頭上を凄まじい速度で何かが通過。


「ガアアアァァァァァ!!!」

「うわぁお、でっかい」


さっきの肉食動物をかーなーり大きくし、立派な牙を持ったタイプ。あ、これ多分ボスだ。さっきはいなかったから、外出でもしてたのか?


「グルルルルル…!」

「相当ご立腹なようで。まぁブチ切れちゃうのも無理ないけど。…っていうか何か話の展開早くない?もしかしてもうネタ切れてきたのか作者は?」

「ガアアアァァァァァ!!!」

「あーはいはいごめんよごめん。遊んでやるから機嫌直して。な?」


こっちに飛び掛かってくる肉食動物のボス。僕ちゃんはそれを避けずに上顎と下顎を掴んで受け止めた。


「ガッ!?」

「おぉったぁい!!!」


そして無理矢理こじ開ける。肉食動物のボスの顎が外れるだけじゃなく、そのまま下顎がちぎれる。


「どうせだから、ドタマもちぎってやろうじゃないか」


多分もう死んでいるだろうが、念には念をだ。左手で頭を掴み、右手を肉食動物のボスの喉を握って引きちぎる。そして最後にぃ!


「クレ○トスアクショォォォォォン!!!」


首を引っこ抜く。これでもう大丈夫だ。うん。これで死んでなかったら僕ちゃんみたいじゃん。


「…あーあ、余計汚れちったわ。どーしましょ、ほんとに」


ガサッ…


「今度は何……。お?」


何か僕ちゃんから全力疾走で離れる可愛い少女がいた。あり?もしかして見られた?…………。


「うおおおおおい!ちょいとお待ちそこな少女ぉぉぉ!何もしない!何もしないから止まってぇな!ああっ、こんな事言っても止まる訳ないわ!ならば!オラ走れ走れぇ!僕ちゃんに捕まるぞぉ!…僕ちゃんは何が言いたいんだ?」


とりあえず、捕まんなかったとだけ言っておく。

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