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時の記念日
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「時の記念日だから、腕時計を新調したいので、振り込んで欲しいんだ」
「それなら、父さんの形見の腕時計があるよ」
「父さんはまだ生きてるよ! それに新しいのが欲しいんだよ」
「携帯の時計じゃダメなのかい?」
「できれば、アッ○ルウォッチがいいんだけどさ」
「何だって?」
「アッ○ルウォッチだよ!」
「電波状態が悪くて聞こえないよ」
そう言って母は家電を切った。
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「時の記念日だから、腕時計を新調したいので、振り込んで欲しいんだ」
「それなら、父さんの形見の腕時計があるよ」
「父さんはまだ生きてるよ! それに新しいのが欲しいんだよ」
「携帯の時計じゃダメなのかい?」
「できれば、アッ○ルウォッチがいいんだけどさ」
「何だって?」
「アッ○ルウォッチだよ!」
「電波状態が悪くて聞こえないよ」
そう言って母は家電を切った。
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