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大雪

 田守優子は私の親友。


 都心にまた大雪が降った。とは言え、北陸や東北の人達から見れば大した量ではないだろう。


 しかし、雪に弱い首都はその程度でもあらゆる事に支障が出る。


 優子も何かあったらしく、メールが来た。


『至急救援願う』


 大袈裟だなと思いながらアパートに行くと、優子の部屋の前が屋根から落ちた雪で塞がれていた。


「また大袈裟な奴だと思ってたでしょ」


 少しだけ見える窓から顔を出して、優子がムッとした顔で言った。

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