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 越谷智和。38歳。

 保育園へ通う、一児の娘の妻子持ち。練馬区にあるこの社会福祉法人に、15年以上勤務している。異動が2回あった。同じ法人内、都内の福祉施設だったが。そこから再び呼び出され、新卒着任と同じこの福祉施設に、去年戻った。

 重度・最重度の身体・知的障害を持った成人の、生活指導員。かく言う越谷も精神を患い、統合失調症と闘いながらの勤務だ。口癖は、

『福祉しながら(精神障害者保健)福祉手帳もらっていない』

だ。

 休職して、入院経験もある。勤務中はクスリで症状を抑えながらだが、それでも毎日が辛い。定時薬と頓服薬は手放せなかった。退院後は、棟長の計らいもあり、比較的簡単な勤務をこなしている。同僚も病気のことに理解を示してくれており、毎日のねぎらいがありがたかった。給料は内容の割に安いし、ぶっちゃけ肉体労働だが、今の立場に越谷は満足していた。さすがに歳を取ったためか、16時間20分労働の夜勤は、しんどいものがあったが。若かったころは、夜勤明けで徹夜のまま遊びに行く体力があったが、今ではとてもムリな話だ。

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