第2話
ちよっと短いかも・・・・
3/2 後半に少し付け加えました。
渡は少し戸惑っていた。
白い光に包まれたと思ったら風景が先ほどとは違っていたからだ。
下を見ると直径1メートルほどの魔方陣らしきものが弱く白い光を放っていた。
後ろを向くが壁だった。
どうやら前に進むほかなさそうだ。
どこかの宮殿を思わすような廊下が続く。
右側には等間隔に窓が並び手入れが行き届いた美しい庭園が見えていた。
さすがの渡もここは自分のようなただの一介の魂が入ってはいけない場所だとわかる。
どうやって戻ろうかと思案に暮れていると、どこからか右手に中に白く光り輝く液体が入った酒瓶を持った酔っぱらった少年が近づいてきた。
少年の頭の上には天使のわっかのようなものがただよっていた。
見た目からして只者でないとわかる。
そしてコイツにかかわるとろくなことがないと己の本能が叫んでいた。
そんな中、少年はこちらにきがついたらしくこっちに向かってきた。
「む~こんなところに魂とはめずらしいね~。」
話しかけてきた。酒臭いです。
「まーいっか。ね~ちょっとお酒につきあってよ。」
「ちょっと待ってください。おれ天国に行かなくてはいけないんですけど!!」
必死に弁明する。ここで丸め込まれたら終わりだ。
「んー天国?まぁ、それは置いといていいからちょっとつきあってよ。」
「いや!全然置いといちゃいけないから!そっちは良くてもこっちは死活問題なんだよ!」
「いやーやっぱり君おもしろいね!ますます気に入った!さーいこうー。」
やばい!すり抜けるつもりが逆に1本取られてしまった。
気が付くと近くの部屋に引きずり込まれてしまった。
「さーさー飲もうよ!」
そういいながら少年は片手に持っていた酒瓶を一気に飲み干した。
俺は驚きながらもここまで来たのだからと思い答える。
「ほんの少しだけなら…」
「そう!じゃあ」
そう言って少年は、新しい酒瓶を持ってきた。
「「かんぱい!!」」
そう言って互いに酒を飲んだ。
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飲み始めると止まらないとはまさにこのことだろう。
俺の隣に転がるのは、からの酒瓶が2本。
少年の隣にも2本転がっていた。
最初は互いに神界のこととか俺の前世とか知り合いのこととか話しながらちびちび飲んでいたのに途中から飲み比べになってしまった。
そのときに古き良き悪友が少しばかり罪をなすりつけられかなり悪い悪友にされてしまったのは言うまでもない。
肝臓に悪いだろ!!と思うかもしれないがあいにく魂の俺には、肝臓はない。
「お、お主やるな・・・」
「そちらこそ・・・」
どうやら互いにギブアップのようだ。
そうして互いに深い眠りについたのだった。