焼かれたスマホ
「付いたね」
「そんなに混んでなさそうで良かったですね。入りましょ」
入店して、席につく。自分たち以外客は居なかった。
「ポテトLサイズ2個とアップルパイとサラダ、あとコーヒーLサイズが食べたいです」
「え、そんなに食べるの…?」
「僕、実は大食いなんですよね。それに、食べれるときに食べとかないと…」
思い出した。少女は…
暗い雰囲気を撤回するように明るく、
「じゃ、じゃあ、お兄さんはハッシュドポテトとナゲット、オレンジジュースMサイズにしようかな!君の分もまとめて注文してくるね!」
「そんなんで足ります…?」
少女は不安そうに見つめるが、逆に少女がそんなに食べ切れるか心配だ。
「ポテトLサイズ2個、アップルパイ、サラダ、コーヒーLサイズ、ハッシュドポテト、ナゲット、オレンジジュースMサイズください」
「確認させていただきますね。ポテトLサイズがお2つと、アップルパイ、サラダ、コーヒーLサイズ、ハッシュドポテト、ナゲット、オレンジジュースMサイズがお一つずつでよろしいでしょうか?」
「はい、それで合ってます」
「申し訳ございません、現在価格の高騰の影響でオレンジジュースはSサイズしか取り扱いがございません。Sサイズに変更してよろしいでしょうか?」
「じゃあそれで」
「クーポンはお持ちですか?」
「持ってないです。」
「失礼しました。お会計2210円になります」
高い…まあ、たまにはいいか。
「2210円ちょうど、お預かりします。少々お待ちください。」
にしても、店員はずっと怪訝な顔をしていた。
そりゃそうか。こんな時間に男と女の子が二人で入店したら警戒するだろう。しかも、めちゃくちゃ注文するし…
席に戻ると、少女はおかえりなさい、と声をかけてくれた。
「あの、ゲーム機充電してくれません?この席からはコンセントまで手が届かなくて」
「いいよ、でもスマホは充電しなくていいの?」
「スマホも焼いちゃいました。」




