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アサリ症候群少女  作者: 恋背ギドラ


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3/7

残業とタマゴ厳選

躊躇った。たしかにこの少女は可愛い。可愛いが…それよりも恐ろしい気がした。


「お客様、そのようなご要望は…」


「はぁ、つかえねー」


少女の視線は怖い。なんというか、圧がある。


「かしこまりました…ですが、まだ仕事が残っているため…」


「じゃ、店の外で待ってるから。」


少女は店の外に出ていった。

はぁ…めんどくさいことになりそうだ。

とりあえず、店員が清掃活動をしていたので手伝う。こういうのも、万引きGメンの雑務の一つ。

清掃が終わり、あいさつをして店を出る。

あの子はまだ待っているのだろうか。

少女はゲーム機を叩きながら待っていた。


「あ、あの…」


「んー…あ、お兄さんじゃないですか。来てくれたんですね」


「あ、あぁ…。」


これ、少女スルーしてどっか行ってもバレなかったと思う…失敗した。まあ、後から来る上司とかに見つかってもめんどくさそうだし、これはこれで良かった、のか…?


「何をなさってたんですか?」


「タマゴ厳選。それよりも、さぁ…」

「その口調、やめてもらえません?鬱陶しい」


「い、いや、でも…」


「店を出たらお兄さんと僕は店員と客じゃないでしょ。」


「たしかに、そうですn…」


「だから、敬語やめろ」


「そうだね、ごめんね、ハハ…」


「とりあえず謝罪する癖もやめろ。」


「わ、わかったよ…」


少女は声色を戻し


「んじゃお兄さん、ゲーセン行かない?」


「でもこんな時間だし、もうお家に帰らないと親御さん心配しちゃうんじゃない?それに、平日なのになんでスーパーなんて居たの?」


「昨日、家、焼けちゃったんですよ…アハハ。学校は、頭悪い人しかいないので行きたくないですね。」


「そ、そっか…頼れる親戚とかは、いないの?」


「いたら、こんなに夜まで遊んでると思います?」


「…」


「さ、ゲーセン行きましょ?」


「ゲーセンもいいけど…君、朝からずっとスーパーに居て、何も食べてないよね?何か食べたほうが…」


「へー、気が利くんですね、意外に。」


「いや、流石に心配だし…あんまりにも高いものはご馳走できないけど、今日はお兄さんが奢るよ?それこそ、アサリくらいならご馳走できるけd…」


「アサリ、嫌いなんですよね」


「え、あんなに見てたのに?」


「見るのは好きですけど、食べるのは好きじゃないですね」


「そっか…じゃあ、どこ行きたい?」


「マク()ナルド。このゲーム機も充電できますし。」


「じゃあ、マク()ナルド行こっか。たしか、ここから歩いて3分くらいのはず。」


少女は笑顔で歩き出した。

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