【結】同情も慈悲も要らない
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
創作部。のあの子。
とりあえず、一章終了と言った感じ。
この後兄さんの心理描写入れようか考え中です。
誰しもネット小説を投稿したら、その反響が気になるものだと思っている。私もその一人で、投稿後の小説の詳細を確認するのが癖となっている。暇な時に開いては見て、開いては見てを繰り返し、閲覧数や評価などを確認する。
すると昨日投稿した小説に六ポイント入っていた。このネット小説の評価は星一に対して二ポイント加算されるので、星三つということである。
残念ながら、誰がポイントを入れたかまでは不明なので、何時も勝手に調べている。先ず、感想を書かれていた場合、その人のホームに飛んで、評価を確認。無かった場合は自分のフォロワーに対して同じことを行う。
余りにも久方振りに戻ったので、以前私をフォローしてくれた方は、作品の更新日時を確認するに離れてしまったように思える。私もその一人なので気持ちは重々承知の上である。
上から片っ端から確認していくと、兄さんのペンネームに当たった。
――兄さんは私の動向を真上から見下ろてれば良い。
私がそう宣言した時から、恐らく兄さんは私の動きを見ていた。小さな助言を与えたり、私が書店に行ったりしているところを見ていた。だから可能性としては零ではない。
私は兄さんのホームに飛んで、評価した作品の一覧を確認する。するとその中にただ一つだけ評価が入っていたものがある。
……『冬に巡礼』……私が投稿した作品だった。
私は階段を降りると、優雅に珈琲を嗜んでいる兄さんに大股で近付いた。
「兄さんこれ」
「……先ずは『おはよう』でしょう?」
昨日の兄さんの空気とは明らかに違う。今いるのは冷徹で厳しく、生温いところを捨て去った厳格な師範だった。
だからその空気に押され、私はだまって挨拶をする。
「おはようございます……」
「宜しい。で、用は何?」
全てを見透かした様に凄惨な笑みを浮かべ、私に対して身を乗り出した。獲物を狙う虎のようなギラギラに負けない様、スマホの画面を押し付ける。
「昨日投稿した私の作品にポイント入れたの兄さんでしょう?」
「そうだね」
兄さんは悪びれることも無くそう言うと、興味無さそうにそっぽを向いた。
「ふざけないで。私が同情と慈悲で評価貰うの嫌いなの、兄さんは知っているでしょう? 兄さんだって同じ立場だと思っていたのに……」
別に作家になりたい訳じゃないから、評価に固執する必要はない。あくまで趣味の範疇でどれだけ相手の心を動かせるか、そこに重きを置いている。だから『頑張っているから評価入れよう』という慈悲も同情も要らない!!
「そこまで分かっているのに、何故軽はずみに評価すると思った。前までちゃんと物を見れるようになったと思ったのに、それは私の思い違い?」
兄さんの鋭い目が私を射抜く。
「良いと思ったから入れたんだ。妹だからとか、久し振りに戻ってきたからとか、そんなのは抜きにして。良いと思ったから。その感情は妹の君であっても否定する事は許さない」
そこまで厳しく私と向かったあと、兄さんは僅かに表情を和らげた。それから吐息混じりの優しい声でこういった。
「指導、任されようかな。勿論、このままでは落ちぶれる、今より悪くなる思ったら、君から降りるよう言ってくれれば良い」
そう言って、時分の前側の席をとんとんと叩いて座るよう促した。
「さっきみたいに、厳しい事何でも言うよ。小言も多くなるよ。其れでも、君は受け入れられるのか」
「受け入れるよ。その為に兄さんを頼ったんだから」
そう言うと、兄さんはまた凄惨な笑みを浮かべた。きりきりきりと口角を上げて、獰猛な顔付きになる。其れは好敵手を見つけた戦闘狂の様だった。
「宜しい。では反省会といこう」
これ、私の癖。
評価入ったら何方が入れたかまずは追っかけます。
追っかけられるだけど追っかけて、その人の趣味嗜好を分析します。
作者的思想の兄さんと妹のモデルは、今の私と過去の私なので、もう言いたいこと全部言います。
遠慮とかしない。するはずない。
という訳で、『評価に慈悲など要らぬ』状態で妹は突っ込んでるんです。
作家になるつもりがないから、『同情と慈悲で入れられた評価』は意味が無いんです。
自分がどれだけ成長したか、人の心を動かせたかに重きを置いているので。
『私を甘やかさないで!!』という意味です。
作家になる為なら私もポイントクレクレしてましたよ。
でもやってる趣旨が違うので嫌いなんです。
自分自身で評価曖昧にしてんじゃねぇよ。
さっきの覚悟は寝言か? 状態なんで。
其れに対して兄さんもブチ切れです。
『妹は自分の性格、行動原理を把握している。だから慈悲と同情で自分が評価を入れるはずがない。
その上「物をよく見て考えて」と指導までした。
けども結果は何も見えてない。そんなんじゃ駄目だと前言ったよね?
「人の話聞いてた?」「何も学べてない」』
とブチ切れてるんです。
なおこれ、兄さんの素です。かなり本性に近い。
最初は自分にそこまで関係がなかったから、ゆるふわしてられたんです。
でも関わるとなったら真剣です。
相手の未来に関わることだから、悩むし、厳しい事も浴びせかけます。
この兄さん好きなんよなぁ。




