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謝れば大抵のことは許される

「おい! そこのピンク髪のでかい胸したやつ! ちょっとこい!」

と言って、大男はスバルの元まで行き、スバルを教壇の前まで引きずっていった。


「ちょっと、スバルを離しなさい!」

カナニが引っ張るがもちろん勝てるわけでもなく引きずられていく。


「んーオメー誰だよ? あーあれか治せる女か。厄介だから今殺してもいいんだぜ?_」


「あんたに殺されたってスバルは渡さないは!」


オレは、カナニのことを勘違いしていたのかもしれない。


今までオレ目線でいたから、少しウザい気はしていたが、本当は誰よりも友達想いで、間違ったことが嫌いなのであろう。

だからオレに対しても結構きつい態度をとっていたのかもしれない。


まー、オレのことを生理的に受け付けてないのかもしれないが。

オレが助けた後は、正義感故か、少し違う接し方をしてきてくれたし、やはり、ここの生徒は心が綺麗な子が多いな。


「んーーー。気のつえーーおんなだな。悪くはねーが胸がちいせーと興がささめる。どっかいけ! 今殺して萎えたくはねーんだよ。命拾いしたな!」と軽くカナニの肩にデコピンをした。


カナニは思いっきり飛ばせれてしまい、勢いで足を挫いてしまった。


「オレもらっていいですか? 兄貴?」

金魚の糞が久々に声を発した。


「ん? どした急に。タイプなのか?」

「俺気の強い女が好きなんすよ」

「別に、俺様は構わないぜ? 好きにしろ??」

「あざーーーす!」

金魚のフンは、カナニを引っ張っていった。


オレの観察が正しければ、カナニが足を挫いたのを見てから発言したような気がする。


絶対に、反抗できないのを見てから言うところが、高評価だ。


オレは、足を挫いていても、カナニの方が、身体能力が上で勝てると安心していたが、金魚の糞は、銃を取り出し、銃口を突きつけてカナニを脅した。


自分自身に治癒を使えないカナニは撃たれては死んでしまうし、先程までの疲労が溜まっている。

正直、反撃は難しいであろう。


「俺はさ~、心が読めるから、男に犯される時に流れるあの俺にしかわからない心の声が、スキなんだよ~。気が強い女ほど、気持ちいい心の声が聞こえるの知っている?」


さっきから思っていたが、こいつらの性癖おかしんじゃないのか。


もしかしたら、電車で使った広告とかで、許してくれないであろうかとも考えたりもした。

移動していたであろう担任さんの顔が再び映し出され、


「おい! 生徒に手出すなって言ったろ!」と怒りをあらわにした。

どうやら、一連の行動は見ていたようだ。


「まー落ち着け。延滞料金みたいなものさ。それに俺様はいつ殺してもいいんだぜ? 一人くらい残しておけば人質の役割はできるだろーからな?」

「・・・・・・」


そこは担任さんには、『5分もモたない男なのか?』とかでプライド傷つける方法を試して欲しかった。


「おい! おめーはいいのか? ここのガキいいもん食ってるからか、いい肉付きだぞ!」

と大男はクズ野郎に声をかけたが、

「はい。私はもうさっきので十分です。」とさっきより、なぜか元気がない。


どうやら『クズ』から『賢者』にレベルアップしたようだ。


「じゃあ時間もねーしいただくとするか!」

「じゃあ、俺も一緒に!」

二人が手を出すのはもう時間の問題であった。


「おい! やめろ! 2億渡すからやめてくれ!」

担任さんも一生懸命声をかけるが、野郎どもは無視を続ける。


「た、た・すけて・・・白銀先生」

「・・・・・」スバルが助けを求めてきた。


カナニは恐怖心ゆえか、羞恥心ゆえか声が出ていない。


正直、オレとしては担任さんに解決してもらいたかったのだが。


ま、いいか。さっさと全員潰そっと。


自分でもどんな顔をしていたのかわからない。


ただオレは、立ち上がり野郎どもに近づいていた。


久々に、アドレナリンでハイになっていた。


頭も体もよく動いているのはわかっていた。


「おやおや副担任さん? 状況がわからないのですか?」

 賢者が偉そうにオレに話しかけてきた。


「動くなって言われると、動きたくなるような性格でして~」

そう言ったオレの口調と表情がさっきまでと違かったのは自分でもわかっている。


生徒もオレの方を見て驚いている様子がみて取れる。


「やめろ! おまえでは無理だ! 私がいればなんとかなる! 生徒に危険をもたらすな!」


「生徒? どーでもいいです。今日会ったばっかだし。それにあんた来れんの? 5分あるうちに生徒くわれちゃうよ?」


「いや、その・・・とにかくやめてほしい。」

オレの威圧感が画面越しの担任さんにも伝わったのであろう。

担任さんは少しおろおろし始めた。


「でさ! オレは、そこのでかい君とやりたいんだけど? 戦わない? 多分、君じゃあ勝てないよ」


「オメー。さっきのやつに師匠とか言われていた5級のやつか。あれか、オレと戦って5分稼ぐつもりか。多分2秒ももたないぞ。今なら機嫌がいいから許してやる。カッコつけたところ悪いが返って寝てろ!」


「違う違う! 生徒は死んでも、何されても構わない! だからあの教師、今は移動中だが、オレとお前が戦っている間は動かないでもらう。それなら時間ロスはないだろ?」


「それは、そーだな。ただ、お前は何したいんだよ。自殺志願者か?」


「んーー? ま、なんか君と戦ってみたかった? だけ。 ダメか? あとさ、邪魔されるのは嫌だから、あの教師が動いたら生徒を殺すってことにしようぜ?」


「オメー本当狂ってるな! けど、そういうやつ好きだぜ!」


「気に入られて何より」


『やめろ! やめろ! 死ぬぞ! 』と担任さんはずっと叫んでいる。

一応オレの心配もしてくれているらしい。


オレは担任さんに向かって手を振って、


「オレ、最強なんで、自主性を尊重しますは!」と満面の笑みで返しといた。


「1対1でいいか?」


「ああ、俺様もそのつもりだ」


金魚の糞は、一応、カナニに銃を突きつけているがこちらを見ている。


賢者も完全にクズに戻りこちらを眺めている。


オレと大男は、ゆっくりと自分が思う定位位置についた。


オレは教室の右側に集められている生徒の前に立ち、大男は、自分たちが壁をぶち破った左側におり、そっち側にはさっき連れ去られた、スバル、カナニもいる。


スバルは、大男から離れた分、クズ野郎が見張っている。


格闘技の試合ではないので、始まりのゴングはないが、


オレと大男は雰囲気から、もうすぐ戦いが始まると分かっていた。


大男がオレに、「お前本当に5級か?」と聞いてきた。


「マジだぜ。見るか? 身分証」


「いや、いちいち面倒だは。ただよ、随分戦いに慣れているのを感じてな」


「ありがたいぜ。テストではオレの強さは測れないのさ。ま、オレは最強だからなんの問題もないけど」


「自称、最強てかっ! 面白れえ!」


大男が攻撃をしてきそうだったので、オレは奴より先に動いた。


オレはジャンプをして両膝を折り曲げ、両手を上げ、地面にスライディングをして、



「調子に乗って、すみませんでしたあああああーーー」と言いながらおもいっきり土下座をした。


究極奥義『ジャンピング土下座』である。



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