表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/26

第六話 ウニャキジちゃんの涙

最近キジ猫の子猫をよく見るので、ブルマちゃんに尋ねたら

「ウニャキジニャ。アイツ、くそ生意気でうっさいニャ。すぐウニャーウニャー、ウニャーウニャー言うニャ。俺様に喧嘩売ってくるしニャ。そのうちぶち殺すニャ。」

と好きじゃないみたい…。


つか、この前言っていたキジ猫ってウニャキジちゃんでは?

子猫にひどい事しちゃ駄目!!

私、ブルマちゃんがそのうち凶悪な犯罪者になるのではと心配で心配でたまりませんよ。

(´・ω・`)


でも、私にそんな言われてもブルマちゃんは

「けっ、ガキだろうと気に入らないヤツは手加減なしでぶちのめすのニャ。それが俺様ニャ。」

と聞く気がない態度ですよ。


大丈夫かなぁ

(;一_一)


そんなある日…

「あっち行けウニャー!ブルマは帰れウニャー!」って声がするのです。

何事かと思い外出たらブルマちゃんとウニャキジちゃん。


ウニャキジちゃんはブルマちゃんにネチネチ中で、ブルマちゃんはウニャキジちゃんをにらみながら座ったまま動かずに尻尾だけパッタンパッタンさせとります。

(-_-;)ブルマちゃん怒っとる


ウニャキジちゃんは私に気づくと

「あ!初めましてウニャ!ウニャキジですウニャ。これからチョクチョク来るので、よろしくウニャ。」

ってカワイ~く言うてきました。


うちブルマちゃんでいるのでムリです。

大体ウニャキジちゃん、他でご飯食べてるの見たことありますよ!だから、いつものところでご飯食べてください!うちは無理です!ってお断りしたら


「嫌ウニャ!嫌ウニャ!ここで食べたいウニャ!ブルマばっかりズッコイウニャ!ウニャーウニャー!ウニャーウニャー!」

ってワガママ発動です…。


それに確かにうっさい。

こんなウニャーウニャー言うてたら近所から苦情くるかもです。

(´・ω・`)ぴえとろ


仕方ないので焼きかつおあげたら…

「やったウニャ!やったウニャ!嬉しいウニャ!ウニャーウニャー!ウニャーウニャー!」

って大喜びです…。


しかし、横からブルマちゃんが来て、焼きかつおにパクリ。

で、キレーに食べ終わるとウニャキジちゃんに…一言。


「ふっ…食事は静かにするものニャ。マナーも知らないガキは去れニャ!」と言い帰って行きました。


アリャ…食べられたね。


…ん、ウニャキジちゃん?

あっ!

ウニャキジちゃん、泣かんと~!

また焼きかつおあげるから~。


ウニャキジちゃん、ヨシヨ~シ。

ほら、焼きかつお。

食べてちょ、食べてちょ。

 

…私、頑張って慰めました。

 

でも

「…ブルマが食べたウニャ…ヒック。ウチの焼きかつお食べたウニャ…涙が止まらんウニャ。ヒック。ヒック…。」って泣き止まんです…。

 

困りましたぁ…。

私、ウニャキジちゃんにどうしたら泣き止む?って聞きました。そしたら…

 

「…ちくわウニャ。」

 

えっ?

 

「…ちくわウニャ…ヒック。…この前夜中にブルマが食べてたの見たウニャ…ヒック。…あれ食べたいウニャぁ…えぐぅ。」…ですと。

 

ちくわかぁ…もう無いのよねぇ。

ブルマちゃん食べちゃったのよぉ、って私が言うた途端に冷蔵庫さん…

 

「あるよ。ちくわ。冷とうしてかなわんから持ってってぇ。」って…。

 

何バラしてくれてますの!?

それ、私の一本300円くらいする高いちくわ!高島のちくわなの!

おやつに私が食べるのっ!

 

「…おくれウニャ。」

ダメ。焼きかつおあるでしょっ。

「…食べたいウニャ。」

ダメです。ワガママは許しませんよ。焼きかつおを食べなさい。


って、やっとりましたら…

「ほれ、ボーズ。持っていき~。」って冷蔵庫さん、高島のちくわを渡しよるんです。

で、ウニャキジちゃん持ち逃げ!

 

冷蔵庫さん「ウム。でっかく育つんやぞ。お子は国の宝やでぇ~。」と満足気です…。

 

もう…君達なんなの。

(´・ω・`)

 

あら、お時間きちゃいましたね。

また、次回をお楽しみに。

(^▽^)ノ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ