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第二十二話 たまお放置で川を渡ってお花畑にイラッシャ~イの話

うちに来てしばらく経ちましたね。

ピンキーちゃん。

この子はホント働き者ですね。

 

一昨日はぁ~、ウィンナーを焼いて~…飛ばしぃ。

 

昨日もぉ~、ウィンナーを焼いてぇ~…飛ばしぃ。

 

今日もぉ~、ウィンナーを焼いてぇ~…飛ばしぃ。

 

…て、飛ばしてばっかりやないかぁ~!!

ばかぁ~!!

ヽ(T□T)ノ

 

私、楽しみにしていたウィンナー3回もキャッチしそこないました…。泣きましたよ。

 

なのに、ピンキーちゃんたら

「あはは。たまおさんの下手っピー。キャハハハ。楽しいぃ。」

ですと…。

 

皆さん、どう思いますぅ?

ピンキーちゃんたら、人が悲しんでるのに「キャハハハ。楽しいぃ。」て…。

ひどいでしょう?

 

私、悔しゅうて、悔しゅうて…思わず『イィー!!』ってなりましたよ。

およょょ…。

(つ_;)

 

そこで、怒りのネチネチをピンキーちゃんにかまそうとしましたら、すかさず…

「何や?くぉ~の、ボケカスブサイクが!ピンキーちゃんに何か文句あんのかい!あぁ!?だいたい、おどれはウィンナーばっかりやないかい!!子供か!?おぉ、こら!!いてまうどコラぁ!!」

と電子レンジさんがおこです。

 

あぅぅ…。

電子レンジさん、恐ろしいですよぉ。

私、なんでそこまで怒られないかんのですくわぁ!?

ホント、ストレスです。

(´・ω・`) ぴえとろ


「てか、電子レンジさんは何でいっつもピンキーちゃんの肩もつのさ!?この前だって、ピンキーちゃんがウィンナーにジャイロ回転かけて飛ばしたせいでゴミ箱にストライクした時だって、私がピンキーちゃんに怒ったら電子レンジさん私に何て言ったっけ?」


「『ピンキーちゃんに何ネチネチしとんのじゃ!このボケカスコラ!ジャイロ回転すごいやないかい!褒めんかい!おどれはそれをきちんと受け止めんかい!この根性なしブサイクが!グランド5000周行ってこいやぁ~!』って必死になって言ってたぜ。」


「トースターさん正解!!その通~り。!!電子レンジさんは、いっつも怒るの邪魔するんですよ!………………て、あれ?トースターさんコンチワ。話しに乗っかってきましたね?つか、トースターさん怖い顔してどうしたですか?それに電子レンジさんを睨みつけてません?…もしかして二人ケンカしてるの?」

(#゜Д゜)


そしたら、トースターさん

「あいつ、妹に付きまとってやがんだ!オイ!エロレンジ!妹に手だしやがったらただじゃおかねぇからな!」

って電子レンジさんに怒鳴りよるですよ。


トースターさんに怒鳴られると、電子レンジさんは

「お、お義兄さんスンマセン。でも、付きまとうとか、手出すとか違いますてぇ。ワシはピンキーちゃんに変な気持ちとか持っとりませんよ。ただピンキーちゃんと仲良くなりたいだけなんですわぁ。」

とトースターさんにオドオド状態ですわ。


そしたらトースターさんは

「テメェからお義兄さんなんて呼ばれる筋合いはねぇ!」

ってお決まりのセリフですよぉ~。


それ見て、私は思わずニヤニヤ~リですわ。

あの硬派で恐ろし~い電子レンジさんが…グフフフゥ。

電子レンジさんもただの男って事ですぜぇ!

クワァーハッハッハッー!

(゜∀゜)


それにピンキーちゃんカワイイですもんねぇ。

「ピンキーだにゅん」ですもんっ。

しかも、電子レンジさんの上に乗せられてれば、そりゃぁキミ~


…惚れちゃうよね?

(●Д●メ)


トースターさんと、電子レンジさんのやりとりを見ていて、いてもたってもいられなくなったピンキーちゃんは

「もうやめて~!お兄ちゃんなんでレンジさんにそんな事言うのよぉ!?レンジさん何も悪い事してないのにヒドイよぉ!お兄ちゃんサイテー!どっかいっちゃえっ!エーン。」

って泣き出してしまいましたわ。


「ピンキーちゃん、泣かんといてや。ピンキーちゃんが泣くとワシも悲しゅうなるやんか。ピンキーちゃんは何も悲しむ必要ないんよ。ワシは頼りない男やから、お義兄さんに怒られて当然なんや。お義兄さん当然の事を言うてるんやから責めたらあかんよ。お義兄さんはピンキーちゃんの事を大切に思うとるから、あぁ言うんや。本当に優しい兄ちゃんなんやで。だから居なくなれとか言うもんやない。兄と妹、ずっと仲良しやで。」


「電子レンジ、お前…。」


「レンジさん…。私、レンジさんにお願いがあるの。聞いてくれる?」


「何や?ピンキーちゃんの頼みなら何でも聞くで。」


「じゃぁ言います。私、レンジさんの事が大好きっ。レンジさん私と付きあ…」

「あっ、わぁ~!さ、先に言うなぁ!ワシが言う!ワ、ワシはピンキーちゃんが大好きや!ピンキーちゃん!ワシとお付き合いしてくれへんか?ピンキーちゃんの事を絶対大切にする!だからお願いします!」


「ホント!レンジさん、うぅ…嬉しいよぉ。」


「ピンキーちゃん…返事聞かせてや。」


「はい!もちろんよろしくお願いします。レンジさん大好きっ!!」


「ま、待てよっ!俺はお前なんて認めねぇ!付き合うとか勝手に決めんじゃねぇよ!」


「…お義兄さん。ワシ達、お互いに好き合うとります。ワシはピンキーちゃんを絶対泣かせたりしません。必ず幸せにします。どうかワシ達の事を認めて下さい。お願いします。」


「お兄ちゃん!私、レンジさんの事心から愛してるのっ!だからお願い!」


「…ぐぅ。……………くそ!……分かったよ。勝手にすればいいじゃんかよ。でもな電子レンジ、妹に少しでも悲しい思いさせてみろ、その時はテメェぶっとばすからなっ!よく覚えとけよ!」


「よく覚えときます。お義兄さんありがとうございます!」

「お兄ちゃん!アリガトウ!エーン。」


「……はぁ……そうか、妹も彼氏ができる年頃か…。月日がたつのは早いよなぁ…フフフ。」



「…えっと。また劇団始まったのかと思ってしまいましたよ。あの、そろそろ私話に入って良いですかね?」

(´・ω・`)いきなり話から外されてポツーンってなっちゃったよ。


「えっと、電子レンジさんとピンキーちゃん付き合う事になったんですね。よかったねぇ。オメデトさんです。……まぁ、その話しは置いといてえらい長い事やっとりましたが、その間私の事をほったらかしてくれましたよね。この、たまおをですよ?3人にお聞ききしますけど、この物語の主人公は誰ですか?」


「ブルマちゃんだろ?」


「えっ!?まだ、ブルマちゃんと思ってるの!?主人公はわ・た・し!!た・ま・お!!」


「私もブルマちゃんだと思う~。」


「ぬがっ!?まぁ~た、このでしゃばり小娘がぁ~!!いらん事言いおってぇ~!!」


「こ~の、ブサイクボケコラカスぅ!!ブルマ兄貴が主人公に決まっとるやろが!!」


「けっ!!女にうつつぬかしてる、電化レンジさんなんぞにビビるたまおではないってんですよ!!」


「私が主人公なのです!!私は、あのたまおなのですよ!!この世界の神ですわ~!!ゲラゲラ~!!

フフフーンだ。見てろ~。神を怒らせたらどうなるか思い知らせてやるってんだ。グヘヘヘ。コンセントさんっ!ヤツらのプラグを抜いちゃって!」


(゜∀゜)こんな事もあろうかと思って、最近ホコリ取りでコンセントさんを拭き拭きしてご機嫌とりしておいたですよ!ククク、その努力が報われる時が来たのですよ!クワァーハッハッハッー!



「…あれ?コンセントさ~ん。出番ですよぉ。お願いしま~す。………ちょっと待っとって下さいね。すぐにコンセントさんがプラグ抜きますから。で、では改めて。コンセントさん!3人のプラグを抜いちゃって!」


(・∀・)ククク…さぁ、プラグを抜かれる恐怖を存分に味わうとええですわっ。そして、神たまおにひれ伏せぇ!ですわ~!!ウキャキャキャキャ~!!


「…ちょっと、ちょっとぉ。コンセントさんてば、何でプラグ抜かないのぉ?私、あなたのホコリ取ってキレイにしたでしょう?ちゃんと言う事聞いてくれないと困りますよぉ。もぉ~まったくぅ。

…て、オーイ。…モシモ~シ。…コンセントさ~ん。」



(T□T)私、なぜにこんなにも電化製品に不人気?



私が何をしたというのですか?

ここに味方はいないのですか?

誰か、誰か私の味方をして下さ~い。

なんだか寒いや。

眠たくなってきたよ。

あれ?ここはどこですか?

川の向こうにキレイなお花畑が見える。あれぇ、誰か手を振ってる。誰ぇ?

あ、サンシさんだ。サンシさんが「イラッシャ~イ」って言ってる。

私、今からそっち行くからぁ~。アハハ。アハハハ。

(゜▽゜*)


…チーン。

 △

(゜▽。*)


それからしばらくして、オーブントースターのピンキーちゃんと電子レンジさんは結婚して、もうすぐ可愛いオーブンレンジちゃんが産まれる予定だとかなんとか。知らんけど。

(´・ω・`)買ってこいって事ですか?


そして、あの世にいきかけたたまおは…

今だに友達も恋人もできず

…一人。


スタ、スタ、スタ…。


「あ、ブルマちゃん。どうしたの?」


「ふっ…ポツーンニャ。」


あぅ…。

(T□T)シンコンサン、イラッシャ~イ

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