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第二十話 桃色シスターと飛ばし屋の出会いが枕を濡らす

私、実はポテチが大好きなんですが、ウィンナーと焼いた食パンを一緒に頂くのも好きなんです。

(*´д`*)ウマウマ


でも…うちのトースターさんは


「ヨッシャー!たまおー!焼けたぜー!いくぜぇー!飛ばすぜー!」

と食パンを相変わらず飛ばしとります。


「トースターさん!!このばかちんがっ!!ホントいい加減にして下さい!!最近焦がさなくなったけど、パンの飛距離が伸びよりますやん!キャッチするの大変なんですよ!」


と私が怒ってもトースターさんは


「ちっちぇー事、気にすんなー!ゲラゲラー!」

て全然反省しとりません…。


しかし!

ふっふっふ!


貰っちゃったんです。


この箱見て!

近所の人から使わないからって、未使用のオーブントースターさんを貰っちゃいましたよぉー!


(゜▽゜*)感謝です!


ガシャコンっ!って跳ね上がるトースターではなく、オーブントースターなのでパンが飛ぶことはないのです。

これで、パンをキャッチし損ねて落としてショボーンなんて事はぁ~


もう!ねぇ~ズラぁー!

ワーッハッハッハー!

ウキャキャキャ…キャ…ん…アフ

…タラァ…。


アゥ…大笑いしたら鼻水出た…。

グス…グス。

ちょっとタイム、お鼻かみます。

…チーン。

(>_<)


…はい。スミマセンね。

んと…何でしたっけ?


あ、オーブントースターさんを貰った話しでしたね。


ウフフゥ…

これパンはもちろん、何とウィンナーやお餅まで焼けちゃうんですって!


スゴクな~い?

便利じゃな~い?


ぶっちゃけありえな~い!

ゲラハッハー!

(*´д`*)


まぁ、トースターさんは

「ちょっと待てよー!何だよそれー!?俺いんのに何で貰ってくんだよー!」

ってご不満そうですが気にせずに事を運びますよぉ。


私、ワクワクしとります。

さぁ~!箱を開けますよぉ!


「ご対面~。わー!ピンクだ!新品ピカピカだよぉ!ちょっとプラグ挿してお話ししてみましょ。」


すると

「ハジメマシテー!今日からお世話になりますオーブントースターのピンキーで~す!ヨロシクにゅん!」

とキャピピって自己紹介ですわ。


「うひゃ~!可愛ぃ~!名前ピンキーて!!可愛さてんこ盛り!最後の「にゅん」てアリアリー!ぶっちゃけ可愛い過ぎじゃな~い!」

(*´д`*)にゅん!にゅーん!


「ほらほらトースターさん。見て見て。この子可愛ぃよぉ。」


…って、すねて自分でプラグ抜いとりますやん。


・ω・ 自分でプラグ抜けるのね…。


私がプラグ挿したらトースターさんは起きましたが

「……ちっ。人がせっかくプラグ抜いて体休ませてんのによぉ。邪魔すんなよなぁ…。どうせ、俺起きてたって、もう用済みで要らないじゃんよ…。」

ってまだすねとりますわ…。


う~ん…。

トースターさんに悪い事したかなぁという気分になってきましたが、とりあえずは紹介せなですよね。


「トースターさん、ほらピンキーちゃん。可愛ぃでしょう?」


「何!?ピンキー!?」

「え!?お兄ちゃん!!」


お兄ちゃんて!?

(゜Д゜#)


「えっ?何?二人兄妹なの?」


「そうだぜ。生まれてからしばらくは同じ店に並んでたんだけど、先に妹が売れてしまってな。あの時はすごく悲しくて寂しかったぜ。まぁ、離れ離れになるのは俺ら電化製品として仕方ない事だけどな。」


「お兄ちゃん私も寂しかったよぉ。でも、また一緒に居られるなんて嬉しいよぉ~。」


「いや…ピンキー。そうもいかないんだよ。お前が来たなら俺は用済み。俺っていっつもちゃんとパン焼いてなくてな。失敗ばっかりだからクリーンセンターに行くのも当然なんだよ。」


「クリーンセンター!?ダメだよっ!お兄ちゃん処分されちゃうよ!?そんなのやだよぉ!!エーン!」


「泣くなピンキー。…これも俺ら電化製品の宿命。使わなくなった電化製品はクリーンセンターへ。大丈夫。俺はここで充分自分の仕事をやった。もう思い残す事はないさ。…たまお。妹の事頼んだぜ…。ピンキー、たまお………アディオス!」


「お兄ちゃーーーーーーーーーん!!!!」



「えっと…あの…トースターさん、残念ながらクリーンセンターに行く事にはなってませんが。…なんでそんな嘘つくの?」


「あぁ…なんか勢い?」


「…勢い?キミ、本当に行ってみるかい…?…ピンキーちゃん、お兄ちゃん嘘ついてたけど、どう思う?」


「サイテー。」


「その通り。嘘ついて妹を泣かすのは良くない事ですよ…………っと、まぁ正直トースターさんの嘘なんてどうでも良いんです。それよりもですねピンキーちゃんは新人さんなので、この私の立場というものをちょっと教えておいたほうが良いと思いまして。ピンキーちゃん、実は私この物語でかなり大切な役どころを任されているんですよ。だから私の言うことはちゃんと聞いておいた方が良いのですよ?分かりますね?ふっふっふ。この私が放つオーラを見てもうお気づきですよね?ピンキーちゃん?ではお聞きしますよ。この物語の主人公はズバリ誰ですか?答えて下さい…。」



「…ブルマちゃん?」


「え?…そうなの?」



(T□T)つか、なんでブルマちゃんを知ってるの?



「当然そうだろ?」


「私もそう思う~。」


「ぬがっ!兄妹ともに、この私の神々しいオーラを感じとれん愚か者だとは思いもよりませんでしたわ!」


「何よぉー!偉そうにー!オドオドしてるくせにぃー!」


「そうだぞ!オドオドたまお!」


「こ、こ、このぉぉぉ!コンセントさん!二人のプラグを抜いちゃって!}


(゜∀゜)フフフ。見てろ~。この兄妹に私を怒らせたら恐ろしいってとこ見せてやらなですよ。


しかし、コンセントさんは動かず、喋らずでシーン…。

でも、チラってこっち見てニヤリ。



(´・ω・`)なぜ言うこと聞かんの?



そんなこんなネチネチしあってましたら


「ブサイクボケコラカスゥ!ブルマ兄貴が主人公に決まっとるやろが!それにピンキーちゃんはおなごやろが!おなごには優しくせんかい!オドレいてまうど!」

と電子レンジさんの怒声ですよ…。


そしたら立て続けに

「そうやそうや。ワイは寒ぅして背中ゾンゾンで、風邪ひいて頭ガンガンしとるんや。そこにたまおの声ってキッツイわぁ。堪忍してぇな。」

と冷蔵庫さん…。


「皆んなして何だよ!私にネチネチせんといて!ウゥ…ここには私の味方はいないのですかぁ…。」


私が皆んなからネチネチされピンチを迎えていると、そこへ


スタ、スタ、スタ。



「あ!ブルマちゃん!助けてニロ!!皆がひどいんよ!!寄ってたかって私にネチネチ言うんよ!」



(`・ω・´)フッフッフ。ブルマちゃんが来たからにはもうこっちのもんですよ。ブルマちゃんしめちゃって下さい。



「あ。ケツが大好きな変態ブサイクだニャ。変態ブサイクが俺様に話しかけてるニャ。キモい、キモい…他人のフリ。他人のフリニャ。ククク…。」

スタ、スタ、スタ。



(´・ω・`)帰っちゃった。


(+o+)つか、前回のオチ引っ張ってこないで!



「えっと…皆さん。私、悪くないんだけど…悪くないんだけぇど…ゴメンナサイ。」


謝まると皆さん許してくれまして、電子レンジさんの上にピンキーちゃんを乗せて…


そのあと、私は布団に潜り…

…枕を濡らしました。

(T^T)ヒック…ヒック


その後の兄妹は…


「ヨッシャー!焼けたぜー!飛ばすぜぇー!おりゃー!ピンキー!お前はどうよー!」


「私もウィンナー焼けたよぉー!それぇー!」


(つ_;)兄妹そろって飛ばし屋ですわ…。



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