第十九話 フェイスなヒップでショックな他人のフリな話
パリ。パリ。
グビグビ。
あぁ~。
ポテチを食べながらテレビを見るのって幸せですわぁ。
ウフフゥ。
(*^_^*)
しかし、こうやって楽しんでる所に、なんか来そうな感じがするですよ。
久しぶりの電化製品ネチネチ?
ドラマを見てましたら…
「なぁ~?なぁ~?」って聞こえてきましたわ。
でも、声は聞えますが、姿が見えません。
「誰?もしかして幽霊さんですか?恐ろしかですよ。あんまり脅かさんといて下さいね。」
怖いの押し殺して、冷静なフリしながら私がそんな言うてましたら
「なぁ~、コッチよ、コッチ。」
ってテレビさんですよ。
「あらぁ…テレビさんもやっぱり喋るんですね。」
(>_<)
めんどくさいですが、電化製品さんに話し掛けられたら話を聞くしかないんですよね。
じゃないとずっとネチネチしてきますんで。
「えっと…なんの用ですか?」
「なぁ~?あんた昔っからぁ~おいどんのケツ見てぇ~ニヤニヤしとるけどぉ~、そんなにおいどんのケツ…面白いんかぁ~?」
「え!?ケツ!?マジ!?私、長い事テレビさんのお尻見てキャッキャ言うてたの!?………いやいやそんな。お尻て…。普通、テレビで顔言うたらモニターですやんっ?もぉ、冗談ばっかりぃ~。これ年末ドッキリでしょ?またネチネチかと思ったですよぉ。ずっとお尻見て喜んでたと思ったらショックですやん?イヤやわぁ、もぉ。」
(^^;)勘弁してよぉ。
しかし、テレビさん
「ホントにケツだぞぉ~。コッチ来て見てみぃ~。」
て…
で、テレビさんの後ろを見てみましたら…
「あっ!…アゥ…目が合っちゃった。…ども…はじめてじゃないまして。」
(T_T)ホントに裏が顔でした。と、いう事は私、ずっとテレビさんのお尻見てキャッキャウフフウしてたんですね…。
「で、でも、なして後ろが顔で、モニターがお尻なの!?普通モニターが顔でしょ!?」
私納得がいかずなんだかイライラしてきまして、声が少し大きくなってしまいました。
(´・ω・`)これスマホちゃんだったら、私ずっとスマホちゃんの尻見て、尻つついてた事になりますよね。
私がこのなんともやるせない気持ちをどうやって処理しようかと思っていると
「おいどんだけじゃないよぉ~。パソコンとかスマホとかなんかもぉ~、全部ぅ~、モニターがケツぅ~、後ろが顔ぉ~になってるんだよねぇ~。だからおいどん達からしたらぁ~、ずっとケツ見られるのってぇ~、あんまり良い気持ちしないんだよねぇ~。」
ですと…。
(+o+)スマホちゃんの件、実は事案でしたぁ!
「は!そうか!ゲームや、パソコンなんかで長時間モニター見れば、そりゃ目悪ぅなりますわ。…だってお尻ですもの。…あぅぅうぅ」
私、すっごく元気なくなってしまい意気消沈…。
(´・ω・`)…ウゥ、どうしよう。なんだかテレビさん見たくなくなってきましたわ…。
私、ショボーンてしとりましたら
「おいどん恥ずかしいけどぉ~、テレビ見られなくなるのがぁ~そんなに辛いならぁ~今まで通り見れば良いよぉ~。でもぉ~長い時間はおいどんもきついからぁ~…2時間に一回は休憩させてねぇ~。」
とテレビさん。
なるほど、昔よくゲームの取り扱い説明書にあった【2時間に一回の休憩をして】ってのはこういう事だったのね…。
(>_<)大人になってやっと納得…。
(T□T)ウゥ…これからテレビさん見る度にお尻見なくちゃいけないんですね。こんな事実知りたくなかったよぉ…。今回はネチネチじゃなかったけど、すっごくヤな感じ…。
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一週間後…
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…
「ウフフウ!この番組おもろ~!キャッキャッ!」
「もうすぐ、2時間だよぉ~。」
「あっ、そっか休憩ね。はぁ~い。テレビさんのお尻を2時間見たら休憩とるのって目に優しいよね。お尻って知ってても、慣れたら気にならんようになったし。テレビさんのお尻は最高だね!」
(*´д`*)
…
…
…
…
スタ、スタ、スタ……
「…ククク。」
「あ、ブルマちゃん。こんにちは。どうしたの?」
「ケツ最高て。デカイ声で。恥ずかしいヤツニャ。おっと…他人のフリ、他人のフリニャ。…ククク。」
「アゥ…。」
(*_*)