表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/26

第十八話 寒い朝にゴジラとパニックで泣きベソだニャモシ

ある冬の日の事


ウゥ~。寒いですね。

外に出たら息が白くて、ゴジラですね。

ほはぁ~。ほはぁ~。

楽しいぃ、ウフフゥ。

私、実は息ゴジラ大好きですの。


そこへステテテ…っとウニャキジちゃん登場。


「オハニャリン。たまおしゃん何してんのウニャ?」


「ウニャキジちゃん、おはのよう。ほら見て見て。ほはぁ~。ねっ?息がゴジラ。」


「ウチもするするぅ~。うにゃはぁ~。うにゃはぁ~。たまおしゃん、見てウニャ、見てウニャ。ウチの息もゴジラウニャ。」


「スゴイ!スゴイ!!ウニャキジちゃんゴジラだぁ~。おもろいねぇ~。ふふふ。キャッキャッ。」


「ねぇ~。うにゃはぁ~。ウニャハハ。キャッキャッ。」


私達がしばらくキャッキャッ言いながら息ゴジラを楽しんどりましたら…


「ニョホホホ。楽しそうですニャモシ。」

と、白黒のハチワレ猫の白黒のドンさん登場。


ドンさんはこの地域のノラ猫の長老様みたいな存在らしいです。

私は遠くに姿が見えた時に軽く会釈した事があるくらいで、ほとんど絡んだ事のないのです。


「あ、ドンさんおはのようです。」


「オハニャリン。おじいちゃんがこっちくるなんて珍しいウニャ。」


「ボソボソ…ねぇ、ウニャキジちゃん。私、ドンさんとあんまり話した事ないのよ。」


「ボソボソ…ウチもウニャ。何の用なんだろウニャ?」


「ボソボソ…何だろね?」


「ニョホホホ。……。」


「ウニャハハ。」


「あはは。」

(^▽^;)何を話せば?



…?


「あれ?ドンさん?」


「ウニャ?おじいちゃん?ツンツン…。た、たまおしゃん。おじいちゃん動かないウニャ!」


「えっ!?おーい。ドンさーん?……え!?ちょっ!?ピシャ!ピシャ!叩いても動かんよ!!ドンさんおーい!!なんか息してないみたい!?これってもしかしてヤバス!?」


「エーン!おじいちゃ~ん!死んじゃイヤウニャ~!ウニャーウニャー!ウニャーウニャー!」


「ギャーーー!!!!ウニャキジちゃん怪音波はやめてぇ!!誰かぁ~!ドンさんがぁ~!ドンさんがぁ~!あ!!救急車を呼べば!!119!ピポパ!!…あ、救急車お願いします!ドンさんです!ニャンコですよ!!!え!?ニャンコには救急車は出せない!?お願いしますよ!ドンさんが!ドンさんがーー!!!あ!切らんといてぇ!!…あ……。」


私とウニャキジちゃんはパニックですわ。

そこへ…


「お馬鹿二人ものすごいやかましいニャ。なんでそんなにやかましいのニャ。割と本気で殺すニャ。」

とブルマちゃん参上。


「ブ、ブ、ブォルマちゃ、ちゃん!あ…う…が…ド、ド、ド、ドン…し、死!ガクガク。」


「は?何言ってんニャ?たまおちょっと怖いニャ。あとそれ以上近寄るんじゃないニャ。キモいニャ。」


「ウエーン!ブルミャーー!おじいちゃんを助けてウニャーーー!」


「あ!このバカガキがっ!しがみついてくるニャ!イラッてするニャ!コラ!鼻水を俺様につけるニャ!割と本気で締め殺すニャ!」


「うわ~ん!!!ブォルマちゃ~ん!!!」

「ウエーン!!!ブルミャ~!!!」


私とウニャキジちゃんは、ブルマちゃんにすがりました。


そしたらブルマちゃん、動かないドンさんの所へ行き

「ハァ…なるほどニャ。ヤレヤレニャ…。…お~い。怒首領(ドドン)…起きろニャ。ビニール袋団が攻めてきたニャ~。」

と耳元で囁きましたわ。


そしたら

「ビニール袋団!?セクシーのヤツ上等やんけ!!かかってこんかいボケぇ!!!飛ばすぞゴラァ!!!」

とドンさんが飛び起きました!


「えぇ~……ドンさん生き返ったけど、何かキャラ違うよ。怖ぁ…。」


「なんだかヤンキーみたいウニャ…。でもおじいちゃん生き返って良かったウニャぁ…ウリュウリュ。」


「けっ、バカ共が…ジジイは死んでないニャ。」


「ドンさん死んでなかったの!?」


「ゾンビウニャ?」


「オイ!!武流魔(ブルマ)!!!道具持ってこいや!!!ビニール袋のクソどもが!!!!今日こそ目にもの見せてやんよ!!!!三途の川まで飛ばすぞゴラァー!!」


(´・ω・`)このドンさんは誰ですか?ドンさんとドドンさん?


ウニャキジちゃんと私が困惑しているとブルマちゃんがドンさんの後ろへ素早く回りこみ

「おいジジイ…。ビニール袋団はもういないニャ。」

と、また耳元で囁きました。


そしたら

「おりょ…?ビニール袋達はおらんのニャモシ?ニョホホホ。そうか、おらんのニャモシ。ほな、帰ってまた寝るかニャモシ。」

とドンさんはヤンキーから隠居じいさんに戻って帰っていかれました。


「あの…?ブルマちゃん?あの人、寝てたの?」


「そうニャ…。あの老いぼれが…。あのジジイは一度寝たらなかなか起きないニャ。そんな事よりブサイク…。お前は本当にお馬鹿ニャ。騒ぐ前に息してるかくらい確認したら死んでないの分かるのニャ。ヤレヤレニャ。…それとウニャキジ。ガキだとしても、お前ももう少ししっかりしろニャ。すぐウニャーウニャー泣くニャ。そんなんで俺様に勝とうなんて片腹痛いニャ。全く腑抜け共がっ。胸クソ悪い。帰るニャ。」


怒られて…二人でショボーン。

(´・ω・`)(´・ω・`) でも…ドンさん息してなかったもん。…絶対してなかったもん。



「たまおしゃん…。寒いねウニャ?」


「うん…寒いね。心が特にね。」


「たまおしゃん…。ビニール袋団って何だろウニャ?」


「何だろね…?セクシーなのかもね?」


「たまおしゃん…。おじいちゃん何の用だったんだろウニャ?」


「…嫌がらせ?」


「たまおしゃん…。おじいちゃん、ヤンキーになったウニャ。」


「…うん、なったね。怖かったね。ドンさん、とんだ猫かぶりだったね。…猫だけにね。」


「…帰ろか?」


「うんウニャ…。」


トボトボ


「う、うぅ。シクシク」

「ウニャぁ…ヒックヒック。」


怖い思いからホッとしたような、悲しいような…二人泣きながら帰りました…。

(つ□Τ) (Тωヽ) セクシー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ