第十五話 おにぎりチャッチャでアップロックでイケメン登場からるーてぃーん♪
私、ポテチが大好きなのは皆さん存じておられますよね。
でも、実はお米も好き。
だからよくご飯を炊いておりますの。
しかし…最近ご飯を炊きたがらない方がおられますわ…。
はい…。
ネチネチです…。
「私…お米嫌い。アイツら集団でうるさいもん。知ってる?私の温度が上がったらあいつら、泳いで、踊って、騒ぐんだよっ。私、今度からご飯炊かずにパン炊くからねっ!」と炊飯器ちゃん。
「ちょっ、炊飯器でパン!?出来ない事はないけどやめて!パン作りは大変なんだからっ!」
と、炊飯器ちゃんを説得しましたが…
「…私、お米嫌いだもん。この前なんか温度が低いとか高いとかってうるさく言ってきたんだよ。そのあと私の前に来てピョンピョン跳ねまくるんだよ。」
と聞きませんわ。
そんな話ししてましたら当然黙ってませんよね?
お米さん達のネチネチですよ…。
「このお嬢ちゃんは何言っちゃってんの!?お前がクール装うからすぐ温度下がってダウンしちゃって、急にテンション上げるから温度跳ね上がってアップっしょ!こっちはたまんねぇつーの!そんなしょっちゅうテンポ変えられたら全然気持ちよくねぇつーの!俺ら気持ち良~く踊りたいんだから、テンション維持してよ。分かるっしょ?ホント空気読めよぉ。エルボーエアートラックスかますぞ。」ってスッゴイネチネチ…。
「ちょ、フリーズ。踊るとかテンションとかっておかしいでしょ?お互いが協力しあってこそ美味しいご飯ができるんだから仲良くしようよ。ね?」
私頑張って説得しますが聞きません…。
しかも、お米さん達は炊飯器ちゃんの前でなんかピョンピョン跳ねまくってます。
(´・ω・`)何してんの?え?アップロックって何?
「チョット聞いて下さい…。あのですね…かの有名な猫クーさんが、かつてこのような事を言いました…。
『人類みぃーんな兄弟さんさっ。皆さん仲良くするのですっ。平和が一番っ。仲良くですよっ。争う人は嫌いですっ!』
ほらねっ?平和が一番なのですよ。さぁ、双方和解しなさい。」
と私がクリティカルヒットな説得をしたのですが、しかし
「…お米嫌いだもん。いくら猫クーがそう言っても、お米は好きになれない…。」と炊飯器ちゃん。
「俺らだってこんなガキンチョは嫌いだね。業務用の炊飯器と交換しちまえよ?その方がホールでかくてゴキゲンだぜ!」とお米さん。
(´・ω・`)困りましたぁ…。
私、悩んでおりましたらドアをノックする音が…
出てみたら…
「あぅ眩しい!キラキラーって光っとりますやん!何事!?お!?あっ!え!!!?猫クーさん!!」
『ハロハロ~っ♪俺、参上ぅ♪』と猫クーさん参上!
アララ…
炊飯器ちゃん「お兄ちゃん…かっこいい。」と見とれてボーっとしとりますね。
お米さん達はなぜか固まってるし。
男でもものすごいイケメン目の前にしたら固まるって本当なのね。
(゜□゜;)
「ところで、猫クーさんなしてここに?」
『この子らにお説教さっ♪』
(゜▽゜*)マジっすか!?
という事で
猫クーさん
参戦!
お説教開始…。
『キミ達、仲良く力合わせれば良い物出来ちゃうのにもったいないよ。キミ達は才能あるんだからさぁ。ケンカばっかりしてないで、ねっ?ここはチャッチャッと仲直りして、早く俺にオニギリ食べさせてね♪』
(゜Д゜#)えっ!?目的はオニギリ!?
「ん?炊飯器ちゃん何か言いたそう。また拒否るんでしょ?」
「お兄ちゃんがそういうなら私は良いよ…。」
「えっ…?何、顔赤くさせて言っちゃってんの?」
しかし、お米さん達は
「今更、このガキンチョと力合わせるとか無理、無理。」
ですと。
「猫クーさん、炊飯器ちゃんは良いみたいですけど、お米さんが…どうしましょう?
…
…
ん?…猫クーさん?」
『…どっちも急いだ方が良いよ。俺、お腹空くとイライラして炊飯器くんのプラグをコンセントさんに頼んで抜かさせるかも…。お米さん達もそうなったら困るよね…?銀シャリになれないね…。薄暗~い、米びつに閉じ込められたまま一生を過ごす事になるね…。踊れなくなっちゃうよね…ふふふ。』
( ̄□ ̄;)豹変…!?お説教が脅しに変わったですよ…。
双方、足ガクガクさせながらチャッチャッとオニギリ作りよりました…。
スタ、スタ、スタ
(^o^)あ、ブルマちゃん来ましたね。
「けっ…。」
(´・ω・`)来て早々不機嫌?
「あ、ブルマちゃん。いらっしゃい。どしたの?」
私が声を掛けますが無視して、ブルマちゃんは猫クーさんのところに。
そして
「猫クー。お前はこっちに来るニャ。あと、ブサイクなのにイケメンとして書くニャ。それは嘘ニャ。良くないニャ。」
『あぅ…』
(´・ω・`)つらたん
「あ。何か親近感。」
(*´▽`*) クリティカルヒット