電光石火!シマカゼちゃん
各話短くてスミマセン(汗
楽しんで書いてますw
爆発炎上する味方艦。
そんな中、駆逐艦シマカゼは防戦に専念していた。
「シマカゼちゃん、どうしよう?」
頭をかきながらダイゴはぼやく。
「このままだと敵の直撃を受けて轟沈しますよ~♡」
シマカゼの間延びした返答に少しはにかみながら、目を輝かせるダイゴ。
「そうだね、何もしないで沈むより動いた方が良さそうだ、シマカゼちゃん最大船速‼」
「了解で~す♡」
メインエンジンが一気に回りだし船を加速させる。
「何をするつもり!?今、隊列を乱すのは・・・」
慌てるレイチェル副長の言葉をダイゴはさえぎるように補足をくわえる
「取り敢えず勝手に逃げるのは無しで敵に一発食らわせてやる事にするよ」と真顔で笑った。
「シマカゼちゃん、折角だから全開で行こう、君を信じているよ」
「ありがとう御座いますダイゴさん!ガンバリマ~ス♡」
まるでデートにでも出かけるような二人?の会話に副長レイチェルは
唖然とするのだった。
「ギャーハッハッハッハ!奴ら慌てふためいてやがる」
「新兵器ゴブリンミサイルの威力はさすがだな」
「お前ら手加減するんじゃねぇぞ!全殺しだ~!」
盛り上がるゴブリン旗艦のブリッジで戦術的有利を手にしたゴブリン・コマンダーは笑いが止まらなかった。
ドガァァァァァァァン!!!
激しい振動に揺さぶられるゴブリン旗艦。
「な・・・なんだ!?」
「敵艦からの砲撃!ブリッジ被弾!」
魔法障壁の間をぬうような砲撃が浴びせられる。
敵艦隊の鼻先を高速ですり抜ける駆逐艦"シマカゼ"。
「魔導砲、敵ブリッジに着弾です」
オペレーターが戦況を報告する。
「よし!敵の注目をこちらに向けさせる、ありったけのミサイルをぶち込んでやれ、全弾発射!!」
シマカゼの武装ハッチが一斉に開き次々とミサイルが発射され密集形態をとっていたゴブリン艦数隻がまとめて誘爆していく。
対艦砲撃の中を戦闘機のような高機動をみせ"シマカゼ"は攻撃を加える。
「ぐぬぬ・・・駆逐艦ごときに翻弄されるとは・・・」
「あいつを叩き落せ!生かして返すな!」
血走ったゴブリン・コマンダーの激が飛ぶ。
ゴブリン艦隊はいつの間にか"シマカゼ"に翻弄され陣形を崩していく。
結果、128艦隊に陣形を立て直す余裕を与えることが出来た。
味方艦隊は、異変を感じ取りすぐさま旗艦ミカサに報告する。
「敵艦、陣形が乱れ始めています」
「何が起きているんだ?」
「味方駆逐艦が単艦で敵と交戦中です」
「なんだと!」
驚くトウゴウ司令官だったが、瞬時に頭を切り替える。
「今の内だ、体勢を立て直せ、全艦、一時後退!」
と号令を発した。
「前方敵戦艦、ブリッジを狙え、撃てぇ~!」
シマカゼの主砲の直撃を真近に受けてブリッジが吹き飛ぶゴブリン艦。
一撃でも受ければ溶けて爆散しかねない敵主砲の砲撃をギリギリでかわし魔法障壁をかすらせプラズマを散らせる。
シマカゼは従来の駆逐艦では考えられない様な高機動を繰り返し敵を翻弄していた。
シマカゼの乗員ですら状況を理解出来ず、困惑していたが艦長だけは両腕を組み自信に溢れた表情でモニターを凝視していた。
7話、修正しました。




