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アドミラルドラゴン(星海転生)  作者: 伊藤洋行
第一章 ダイゴ誕生
6/14

猛襲!ゴブリン艦隊

 いよいよ開戦です。

個人的に盛り上がってまいりました!

 第128艦隊、司令官トウゴウは艦隊勤務30年の老練な提督である。

若い頃から数々の戦場で生き残り、武勲を上げている。

「イロハ星系の惨劇」では魔王軍から急襲された惑星ニッコウからの

避難船80隻をたった10隻の護衛艦で守り切り"守護神トウゴウ"と呼ばれ、「ヒバリ会戦」では圧倒的宙域的不利を跳ね返し敵を撃退している。


「敵はたった3倍だ!恐れるな、艦列を左舷に移動させつつに敵側面に

集中砲火を加えろ」

的確な指示により連系した艦隊運動を繰り返し数的不利をものともせず128艦隊はゴブリン軍を翻弄していく。


もともと人類側宇宙軍の戦闘艦は基本性能が高く、攻守共に随時改良が加えられ、運用さえ間違わなければ数的不利を克服する事も不可能では無かった。

さらに有能な司令官が指揮しているのである、次々と爆炎をあげ轟沈

していくのは魔王軍の方だった。


旗艦のブリッジで味方が爆発炎上する様子をゲラゲラ笑いながら

ゴブリンたちはモニターを眺めていた。

「人間共め、素直にはやられてくれぬか・・・くっくっく」

生贄いけにえミサイル用意!」

ゴブリン・コマンダーは不敵な笑みを浮かべ次の指示を出した。


旗艦の格納庫に並ぶ異形の大型ミサイル群。

ミサイルにはコクピットのような部分があり、その中でゴブリンが

拘束されている。

入口のハッチが締まるとゴブリンが座っているシートから無数の

ニードルプラグが飛び出しゴブリンの頭部から脊椎にかけて

突き刺さって行く。

「ギャオオオ~!」あまりの激痛に叫び声を上げるゴブリンたち。

準備が終わるとミサイルが次々と発射管に装填されていく。


生贄いけにえミサイル発射~!」

ゴブリン・コマンダーの号令と共に旗艦上部ハッチが一斉に開き、大量のミサイルが禍々しい炎を引きずりながら発射され放物線を描きながら天頂方向より128艦隊に襲い掛かって行った。


「敵大型ミサイル群接近!」

「RAM《迎撃ミサイル》発射!」

すぐさま反応し、迎撃態勢を取るトウゴウ艦隊だったが敵ミサイルの数は圧倒的で迎撃しきれない数発が魔法障壁に突き刺さった。


ミサイル群は飢えた獣のように艦隊の障壁に突き刺さるとゴブリンが拘束されているコクピットが自爆していく。

すると対消滅魔法陣が展開し高負荷をかけ艦隊の魔法障壁を吹き飛ばす。

「ぎゃあ!」「うわあああ!」

各艦の障壁を張っていた魔法担当官がバックラッシュをくらい目や耳から血を吹き出し倒れていく。


「味方艦、魔法障壁消失!」

オペレーターの報告が届く。

「魔王軍の新兵器か?」

トウゴウ司令官は次々と障壁を破壊され丸裸にされた艦隊をモニターで確認しながら眉間にシワを寄せて唸った。


無防備になった128艦隊はパニックに陥った。

盾を失った戦闘艦は敵の魔導砲の直撃になすすべもなく炎上してゆく。

艦列は乱れ悲痛な叫びの混じった通信が飛び交い、さらなる混乱を招いてしまう。

そこにつけ込むように魔王軍の容赦のない猛攻が加えられる。

「被弾した艦は下がらせろ、重巡を前に出せ!」

トウゴウ司令官はなんとか陣形を保とうと奔走するが圧倒的戦力差が

暴力を振るう前ではいかんともしがたかった。

艦隊の半数が被弾炎上しトウゴウ司令官率いる第128艦隊に危機が迫る。







 6話修正しました。

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