ABSOLUTE ALONE
初めまして、レモンです。
初めて書く小説なのですが、コメントや直すべき場所などあればぜひお願いします。
序章
一人部屋というものに憧れていました。
自分だけの机、椅子、ベットや本棚、そういった自分だけの空間というものに恋い焦がれていた。
いつか手に入れたいその思いが強かった、しかし、現実は決して甘くはなかった。
なぜなら、そう一人部屋を手に入れた代わりに僕は完全に孤独となってしまったからだ。
どこから、話せば良いのだろうか。
僕は大学生になっていた。
だが、大学生という身で一人暮らしというのは予算上の問題で無理だった。
お金を貸してくれるような友達、ましてや彼女などいたことがなかったので、寮生活を淡々と送っていた。
そんなある日のことだった。
不意に目が覚めたと思うとそこは自分の理想の一人部屋だったのだ。
僕が求めていた世界がそこにあった。自分だけの空間、誰にも邪魔されない世界。
ふと机を見ると、一枚紙が置かれていた。
”ようこそ、一人部屋へ
この世界に残りますか、それとも元の世界に帰りますか”
冷や汗をかいた。突然の人生に選択に迷っていた。
元の世界に帰るか残るか選ばなければいけないのかと試行錯誤している自分がいた。
自分の選んだ選択肢はこの時間違っているとは到底思わなかった。
”この世界に残る”
そう僕は言い放った。
読んでいただきありがとうございます。