2話
「本当に来たんだな」
城までの坂道を上りながらそいつ 神影に話かける
「お前のせいで俺まで来ることになったけどな。」
「仕方ないやろ。つかお前こっち来ることになった時いいぞって言ったよな。」
「分かったよ」
どうしてこの世界に来ることになったのか、それは1ヶ月前のある出来事があったからだ
「もうそろそろつきますよ。」
お手伝いさんの彩芽さんに体を揺すられて目を覚ました
「分かりました。」
俺はアメリカ発日本行の飛行機の中にいた 幼少期から家の事情で英才教育を受けていた俺は日本の学校には進学せず飛び級が可能なアメリカの学校に行った。そして今年大学に進学した。俺が進学したのはアメリカにある有名な大学で昔から夢みた医学部に行った。もちろん倍率はものすごく高かったが机にかじりついたおかげでなんとか受かった。今は年末なので実家に帰る最中だ。
空港を出ると父が迎えに来ていた
「お帰り大翔」
「ただいま父さん」
久しぶりに父と会話した気がする。父の車に乗り帰路についた
車の中で父さんとはたくさん話をした
「能力使えるようになったか」
父さんが申し訳なさそうに聞いてきた
「いや、まだ使えへん」
この世界には能力というものが人間にあって人それぞれ違った力を持っている、能力は生まれ持った力と後天的に授かる力がある。生まれ持った力には身体強化や治癒などがあり後天的なものには高速暗算や瞬間暗記など職業病のような感じで無意識のうちに授かる場合が多い。しかし俺の場合はどちらともあてはまらない、俺には能力がないのだ
主人公の過去についてです