異世界から来た男
今日はミィではなく俺がします!
ローグです!
前回、異世界に飛ばされたけど魔王が隣町に居て
さらに、一般市民に倒されてそこは勇者のいらない世界だったりと最初から打ち切り前回スタートでした。
さて、今日はどんなお話になるんでしょうか。
「………短くね?!そのカンペ」
「短くしたのよ!馬鹿なアンタでも分かるように!」
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ローグとミィが飛ばされた所は、ドラゴンが悠々と飛びさらには、魔物と人間が争っている世界だった。
「とりあえず…戦乱に巻き込まれないよう街に行きましょ…」
「そうだな…この世界のことを俺たちは知らないし、情報収集しなきゃだな」
「馬鹿も馬鹿なりに考えてるのね」
そんな他愛もない話をしながら戦乱に巻き込まれないよう二人は近くに街がないか歩き始めた
しかし、いきなり街など見つかるわけもなく日が暮れそうになる。
歩けど歩けど周りは何もなくまた、空を見上げても月が登りかけているだけである
「何も見つからないじゃない!どれだけ歩けばいいのよ!」
ミィも苛立ちが限界を迎えたのだろう
さらに思い切り叫ぶ
だが、答えるものなど誰も居ない
また、日も暮れ辺りは闇へと満ちた
「……今日はここで、野宿するしかないんじゃないか?」
「冗談じゃないわよ!私…こんな所で死にたくなんてないわ!?」
周りを見渡しても暗くて何も見えない。
野宿が妥当だろうがミィはまだ歩くと言うではないか
いや、もう、休もうぜ?!流石に辛いわ!
「……でもさ、歩いた所で何も見つからないし、それにもう暗い。ミィを危険な目に合わせられるわけねーだろ?!」
「………!」
二人が言い争っているといつの間にか魔物に囲まれて居たらしい
魔物は近くに居たミィに飛びかかってきた
「くそっ、間に合わね…!」
ミィにローグが手を伸ばすが魔物の方が早くミィに届いてしまう
と、言う瞬間…
魔物はミィとローグの目の前で消えた
正確に言うと…光の粒子となって消えた
「…え?」
見ると、一人の男が立って居た。
「大丈夫か?こんな所に少年と少女が何してる!」
見た目的には上なのか、いや、外見は俺たちと変わらない少年に近いが…
ミィが襲われた時、その男は呪文を使ったように見えた…
「俺は、タクミ=ウェンディア」
男(少年)は名乗る。
その姿を見て、いや、倒された仲間の魔物を見てか他の魔物は逃げた
とりあえず、ウェンディアに助けられたようだ
そして、ローグとミィも流れで自己紹介した
ミィには、小声で『異世界から来たことは内緒』と言われた
ウェンディアは何かを悟ったように二人を近くの街まで“瞬間移動”を使い戻った
「……街着いたの?ここ、街?しかも、一瞬で…」
「す、スゲェー!今のスゲーよ!」
「別に凄くはないけど…そうだ、宿とかあるか?」
「いや、それが無い。異世界か…ゴフッ!?」
「馬鹿!馬鹿!なんで言うの!?」
ミィから肘鉄を受けた
「お、お前らも異世界から来たのか?!」
と、予想もしない答えが返って来た
ウェンディアも“異世界から来た”らしい
「え!?異世界って何処から?!」
「俺は、一応中の人が中学の時からノートとかに書いてた世界から来た」
「え?!そーなの?なら、私たちに協力してくれない?」
「いいよ、俺の使える魔法はオールマイティだけど特に炎属性…かな」
ミィと同じ属性だった。
まさかのいきなりかなり強い仲間が手に入るとは思わなかった
ウェンディアが居ればもう、魔王倒せるんじゃね?
「ただ、今回の主人公はローグ、お前だ。
だから、俺が出来ることはちょっとしたアシストしか出来ない
それに、この世界に来て俺のフル100%が10%に設定されてる…」
「え?!10%!?それって、どの程度の強さなの?」
「ある世界で言うと100%なら破壊者になった。
それも、この世界じゃ封印されてるけど…」
まさかの、能力制限だった
魔王、倒せねーじゃん…
「で、でも瞬間移動出来るし!それに炎属性の呪文?使えるんでしょ?!」
流石にミィも動揺している
「瞬間移動は、瞬間的に能力解除しただけ…
一部だけ、封印された物は使えるけど殆ど封印されたまま」
「基礎能力が高ければ高いほど封印も多くなるわけ…」
この先、まだまだ物語は長くなりそうだな…
てか、おれ、いつ勇者なれるの?
なんか、話がズレてる気がする…
「とりあえず、宜しく。この世界に飛ばされて気づいたのは魔王を倒すにはこの世界の魔物を倒してレベルを上げることだ…。
今日はもう寝て明日から始まるぞ」
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「んーーーっ。街に昨日付けたのはいいけど勇者ってどうなるの?ローグ」
「確かに…どうするんだろーな…」
勇者のなり方なんて知らない。
魔王を倒せば勇者になれる気がするが…
今の俺たちが挑めば死ぬのは確実。
これから、模索していくしかなさそうだ
「勇者になりたい村人A…か。無理なタイトルつけたもんだな…」
本当にそうだ。もういっそ打ち切れ。
いや、打ち切ったら物語の中にいる俺たちが死んでしまう気がする。
「と、とりあえず、どうすればなれるのかをみんな(これを読んでるであろう方)に決めてもらうのは?」
ミィがそう言う。
「………お前ら、他力本願か?」
「あぅっ…なら、修行して私が勇者になる!」
「魔法使いはどーする?!」
「あぅっ…」
ミィが焦っているのが目に見て分かる
だが、まだ3話……もう3話?!
次の話では、〇〇年後を使うしか無いのか?!
まだ、始まったばかりの旅はすでに問題が山積み状態だった。