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魔王になって復讐を  作者: 桐生紅牙
魔王の誕生
2/13

魔王

 急に光に飲み込まれた後に目を覚ますとあたりは黒一色で目を開けているかもわからない。


「ここはどこだ」


 庭で誰かの声を聴いた瞬間に光にのまれたのは覚えているが移動した記憶はない。

 しかしその疑問もすぐに解決された。

 なぜなら


「ここは私の世界だよ♪それより、やっぱりかっこいいね夜行くん♪私とお話しよ♪」


 そんなことを言いながら同じ声の美女が目の前に現れたからだ。


「あなたは誰ですか、それにもう少し詳しくいろいろと教えてください」


「私は魔神リアリス、そしてここはさっきも言ったように私が自由に何でもできる世界というか空間で他には誰もいないよ♪そして夜行くんが魔王になる場所だよ♪」


「とりあえずわかりました、しかし魔王になるというのはどういうことですか」


「夜行くんは親友の復讐がしたいんだよね、もうすぐ彼をいじめていたクラス全員が異世界に勇者として召喚されるんだよ♪だから夜行くんは魔王になれば好きに復讐ができるんだよ♪」


 俺はこの言葉を聞いた瞬間に即決した。


「わかりました、魔王にしてください」


「あれあれ、すぐに決めるんだね♪」


「復讐ができるのなら、魔王にでも何でもしてください」


「わかったよ♪でもいろいろ教えないといけないし、敬語もなしでいいよ♪」


「わかったリアリス、そして俺は何をすればいい」


 リアリスは満足そうにうなずくと、いろいろと教えてくれた。

 これから行く世界は様々な種族がいて魔王もすでに何柱かいるらしい。

 そしてその中の人族の国で勇者を召還して、魔王を討伐しようとする動きがありそれには光の神も関与していて力を与えるという。

 リアリスは光の神と敵対していて、普段は地上に干渉できないが相手が先に干渉したため同じだけのことができるようだ。

 そしてリアリスに選ばれたのが俺であり、力をあげるから復讐として勇者を殺してほしいということだ。

 さらにリアリスは勇者さえ殺してくれればあとは好きにしていいと言っていた。


「勇者を殺すだけでいいのか?」


「それでいいよ♪私は光の神が嫌いなだけで地上に興味はないから自由にしてね♪何なら魔王を含めてすべて壊してもいいよ♪」


「そんなことはしないと思うが、それにしても俺としてはありがたいが本当に俺だけでよかったのか?向こうは何十人もいるんだろ」


「問題ないよ♪夜行くんはとっても強いしイケメンだし人数が多いほど力が分散されるからね♪」


「量より質で勝負っていうことか」


「そういうことだよ♪それに夜行くんは私の好みど真ん中だから♪」


「そんな理由でいいのかよ」


「いいんです♪それじゃあ早速、魔王にして力をあげるね♪」


 リアリスがそういった瞬間また光に包まれた。

 しかし今回は特に何をなく風景も変わらない。


「これで俺は魔王になったのか?」


「しっかり魔王になったよ♪ステータスって念じてみてね♪」


 リアリスに言われたとおりにしてみると目の前に半透明のディスプレイのようなものが現れた。


ステータス


名前:橘 夜行

種族:魔王

称号:『鬼才』『魔神の寵愛』


スキル:【武王】【全属性魔導】【再生】【状態異常無効】【不老】【鑑定】【眷属化】【簒奪】


 俺はしっかりと魔王になっていた。


「夜行くん私の予想以上に強くなったね♪スキルの【鑑定】を使えばわかるけど能力の説明もしてあげるね♪」


 リアリスの説明によると、魔王となったことで身体能力が上がっているとともに膨大な魔力が今の俺にはあるらしい。

 そしてスキルにある【再生】【状態異常無効】【不老】によって即死さえしなければ手足を失っても元に戻り、毒物などが効かず年を取ることもないので老衰もないという。

 【武王】【全属性魔導】は思考速度などに補正がかかり、すべての魔法が使えるようになる。魔導は魔法の上位である。

 【鑑定】は対象の情報を知ることができ、【眷属化】は眷属を作ることができるようになり眷属にした者の能力を上げ、俺が生きている限り同じく不老になるらしい。

 【簒奪】は殺した対象のスキルを奪う能力だ。

 称号の『鬼才』『魔神の寵愛』は成長に特大補正をかけ『魔神の寵愛』は加えて魔法関係により補正をかけるらしい。


「でたらめな存在になったな、復讐するにはちょうどいいが」


「本当にね♪でも強いことはいいことだよ♪後、目の色は紅色で髪はより黒くなっているからね♪」


 リアリスがいつの間にか持っていた鏡に映った自分を見てみると、確かに目は紅色になり、髪はより黒くなっている。

 

「確かに色が変わったがほかの容姿に変化はないな」


「もちろん♪大好きな夜行くんの姿を変えるようなことはしないよ♪」


「他に何かあるか」


「あとは向こうの世界に行くだけだよ♪」


「わかった、いろんなことをしてくれてありがとうリアリス。でも何か俺にできることでしてほしいことはあるか」 


「それじゃあ、一つだけお願いしてもいいかな♪」


「俺にできることなら」


「それだったら夜行くん、夜行くんはいずれ神になってほしいな♪そして私に会いに来て♪」


「わかったよ、いつになるかはわからないけれど、いずれ神になって会いにくる」


「ありがとう夜行くん♪それじゃあまたね大好きだよ♪」


 そしてまた、夜行は光に包まれた。

 夜行の姿はなくなってリアリスだけがその場にいる。

 

「フフフ♪楽しみにして待ってるよ夜行くん♪」


 そうして夜行は異世界へと旅立った。



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