決断
ご指摘があり修正しました。
・プロローグ
誤り→謝り
話しの関係で、今回は非常に短くなっております。
申し訳ありません。
レイアの話を聞いた後に依頼の内容を詳しく見てみると、確かに依頼人はスカーレット辺境伯と書かれていた。
魔物の群れはかなりの規模と種類のようで、報酬も高くなっている。
レイアに関係がなければ報酬も高く、魔物を殺して多くの魔力を得ることができるので受けるところだが、依頼を見た時のレイアの顔を考えると受けるかどうかの判断は難しい。
そう思いレイアとサリアに声をかける。
「この依頼を受けるかどうかの判断はレイアに任せようと思う。言っておくが俺たちのことを考えたりして、無理をする必要はないからな。サリアもそれでいいだろう?」
「はい、私はそれで構いませんヤコウさん」
サリアの返事を聞きレイアの返事を待つ。
レイアはしばらく考えていたが、堅い声で返事を返した。
「呪いを受けた私をすぐに見捨てた一族に恨みはありますが、今まで守ってきた領民に害が及ぶのは嫌です。なので受けることができるなら受けたいと思います」
レイアは強い思いを紅の瞳に宿してそういってくる。
今言ったことだけが考えたことの全てではないだろうが、レイアに任せると決めていた以上何の問題もない。
レイアが受けた死の呪いも、三人とも【不死】のスキルを持っているため脅威に感じることもない。
「わかった、依頼を受けよう。向こうで何か問題も起こるかもしれないが、俺の眷属であるレイアに手を出させることはしない」
「私もですよねヤコウさん」
レイアにそう言うと、サリアも聞いてきたので当たり前だと返した。
そしてカウンターで依頼を受けて、旅の準備をするために街をまわって必要なものを買いそろえた。
俺には空間魔法で作った異空間があり、入れた物の時間も止まっているため食料などの問題はない。
移動のための足には、馬の魔物のウォーホースを買った。
ウォーホースは非常に気性の荒い魔物だが、自らが認めた主人には従順であり、タフで力も強く、足が速い。
俺たちはすぐに認められ、非常に優秀な移動手段を手に入れた。
俺は元の世界で、レイアは貴族だったときに、サリアは傭兵の時に普通の馬には乗ったことがあったので、種族が進化して力もまし、主人と認められているので乗る事には何の問題もなかった。
翌日の朝に首都を発ってレイアの故郷である辺境に向かう。
何の問題もなければ領主の住む街まで馬車で二十日、普通の馬では半分の十日かかるがウォーホースであればさらに半分の五日で着くことができる。
現在、街に向かう魔物の群れを領主の私兵が足止めしているが、最低でも二十日で街に来る。
その間に進路上にある村の住人は避難させて、近隣の貴族の私兵と傭兵を集めて迎え撃つようだ。
魔物については実際に見てみなければわからないが、情報を集めた限りでは問題はない。
懸念されるのは領主の一族がレイアに対してどのような対応をするかだが、俺の眷属に手を出すのなら、たとえ相手が魔王に仕える貴族だろうと俺がすべてを滅ぼそう。
旅はこれから起こるであろう波乱を感じさせることもなく、穏やかな旅路である。
五日後、俺たちは予定通りに目的地へと到着する。
レイアが生まれ育ち
レイアを見捨てた一族がいる街へ
街へ入った夜行達を待っていたものは
上手く切ることができるタイミングがなかったので、短くなることを覚悟で切りました。
他の小説に比べても普段から短い物が余計に短くなっていますが、楽しんでくださると作者としてもありがたいです。